【R値 4.7】冬山での「底冷え」はどうだったか? / 北ア 11月12月 / 南ア 2月 / マットレス検証

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この時 ↑ R値 2.0
標高約 2650m
朝の冷え込み マイナス 8℃くらい
(南ア 某所 12月中旬)

謎の冷え(底冷え) あり

登山16年目(2024年時点)にしてようやくテント泊時のマット(スリーピングパッド)の “R値” を意識して これまでにあった「謎の冷え」の正体は主に

底冷え

だったことが分かりました。

そこからマットの R値 を合計 4.7 に上げて冬山 3山行した結果 底冷えはどうだったか、の記録です。

〜目次〜
テント泊 使用マット 2枚
底冷えはどうだったか? 11月 12月 2月
R値 7.0以上 かつ 重量 500g以下のマットは?
あとがき: 寝袋よりマットが重要?

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【R値 4.7】冬山での「底冷え」はどうだったか? / 北ア 11月12月 / 南ア 2月 / マットレス検証

マット(スリーピングパッド)の下に
2mm厚の銀マをいつも敷いてますがそれは今回の R値 4.7 には含まれてません。

実際、銀マットの R値 が分からないので省きます。

テント泊 使用マット 2枚

今回の冬山 3山行のテント泊で使ったマットは 2枚。

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1枚は
リッジレストクラシック / サーマレスト
R値 2.0

登山、車中、家 どこでも使ってる使い勝手はベストなマットです

マットの種類で言えば「クローズドセルマット」

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もう 1枚は
トレイルマットレス / イスカ
R値 2.7

空気のみで膨らませるエアーマットではなく「セルフインフレータブルマット」(ウレタンフォームが入ってるマット)

扱いやすく寝心地も良いと思ってます

この 2枚を使って R値 4.7 にした冬山 3山行での底冷えはどうだったか。

底冷えはどうだったか? 11月 12月 2月

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標高約 2500m
朝の冷え込み 平均 マイナス 2.5℃
(北ア 某所 11月中旬)

底冷え なし

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標高約 1500m
朝の冷え込み 平均 マイナス 8℃
(北ア 某所 12月下旬)

底冷え なし

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標高約 1500m
朝の冷え込み 平均 マイナス 10℃
(南ア 某所 2月中旬)

底冷え なし

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(同山行)

標高約 2100m
朝の冷え込み マイナス 13℃
(南ア 某所 2月中旬)

底冷え あり

という結果でした。

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2月(厳冬期)で標高約 2100mの時は日没あたりから
テント内で座ってる時から底冷えの怪しい感じはしてました。

横になって寝たら 床から冷えがジワジワ体の中に入ってくる絵に描けるような底冷えを食らいました。

おかげでまともに寝れなかったので行動着、レインウェアなど布っぽいものは全て寝袋の中に突っ込んで体の下に敷いて体を小さくして休みました。

直近冬山 3山行での結果
R値 4.7 では厳冬期の標高高めでの幕営はしんどかった というところでした。

R値の目安を見ると

R値 | 4.0~5.1
秋・残雪期登山(標高2~3000m級)、初春・初冬のキャンプ

R値 | 6.2~6.5
厳冬期登山・キャンプ

参考: スリーピングマットの選び方 / LOST ARROW

のようなので総合的にみて妥当な結果だったように思えます。

R値 7.0以上 かつ 重量 500g以下のマットは?

底冷えはしんどいので R値が高く、かつ軽量のマットを探してみました。

ネオエアーXサーモ NXT / サーマレスト

サイズ R(レギュラー)で
R値 7.3
重量 439g

※ サイズ RW(レギュラーワイド)、L(ラージ)だと 500g超えます

これまでに作られたスリーピングマットレスの中で最高の保温力対重量比を誇るXTherm NXTは、アルピニスト、バックパッカー、寒冷地を目指す超軽量旅行者にとって最高の選択です。

いいですね

テンサーエクストリームコンディションズ / ニーモ

サイズ レギュラーで
R値 8.5
重量 472g

※ サイズ レギュラーワイド、ロングワイドだと 500g超えます

テンサー™ エクストリームコンディションズは、NEMOが誇るバックカントリーパッドの最高峰モデルです。独自のエイペックス™バッフル構造を採用し、R値8.5を達成する圧倒的な断熱性能と軽量・コンパクト性の両立を実現しています。市場で最高クラスの暖かさを持ちながら、同時に超軽量かつ驚くほど静かなパッドで、あらゆるシチュエーションで快適な睡眠をサポートします。

市場最高の暖かさ、使ってみたいですね

あとがき: 寝袋よりマットが重要?

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カタログに「南極など極寒地での使用に耐えるように作った極寒地専用モデル」と記載のある寝袋を私は 2014年から冬山で使ってます。

その当時の基準で 快適睡眠温度域 −23~ という寝袋を使っているのですが 0℃程度でも寒さを感じて安眠できないことが過去に多々ありました(当時 R値 2.0のマット)。

その謎の冷えの正体は主に底冷えだったということに 2024年頃に気付いたわけですが
そのような経験から総合的に考えると 上等な寝袋を使うことよりも

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「R値の高いマットレスを使う」「R値を高くする」ことの方が安眠には重要なのかもしれません。

サイズ Reg(レギュラー)で 520g
R値 2.7

今回使っていたイスカのトレイルマットレスですが
同等の R値のマットに比べてもコストパフォーマンスは高いと思ってます

〜目次(上に戻ります)〜
テント泊 使用マット 2枚
底冷えはどうだったか? 11月 12月 2月
R値 7.0以上 かつ 重量 500g以下のマットは?
あとがき: 寝袋よりマットが重要?

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