今回は、自転車旅における危険/リスクにはどのようなものがあるのか体験を元に取り上げてみます。
初めての自転車旅をする上で、一つのイメージとなってくれればと思います。
シリーズとして、1から3でまとめようと思います。
目次
危険/リスク その1
自転車の重さ
下り坂(スピード/路面の状況)
ケツの痛み
その2(別ページ)
危険地帯
車
犬追われ
その3(別ページ)
水不足
日焼け
盗難
自転車の重さ
自転車旅を始めてみてまず危険/リスクを感じたことは、その「自転車の重さ」でした。
私の場合は、旅路をキャンプしてまわる予定だったので テントや生活用品一式を自転車に搭載し出発しました。
総重量は計ってないのでわからないのですが
行く先々で同様の自転車旅の人たちに英語で「すげぇ荷物だ」のようなことを言われ続けたので相当な重さだったと思います。
→ 自転車の重さ
初めてすべての荷物を搭載して動かした時は ぐらぐらと押すのもやっとで
「こんなので旅できるの!?」と即 泣きが入ったことを今でも思い出されます。
勇気を持って走り出してスピードに乗ってしまえば
「意外といけそうな気がする!?」とも思ったりもしました。
ですが、
加速時や減速時などのスピードが出ていないときは特に、ハンドリングがおぼつかなくなりました。
常に前を向いてしっかりとハンドルを押さえ込んでいないとフラフラしてしまい
路肩にはまったり、車道の方に行ってしまったりと大変危険でした。
車線変更時などでの目視確認のため視線を前から反らすと、その重さのためにバランスを崩してハンドリングが不安定になることが多々ありました。
余談ですが、それでサイドミラーはあると便利だと痛感したところです。
集中してしっかりと前を向いて漕ぐことが必要だと感じました。
※ 体験より
目視確認でもそうですが、景色などの脇見でも その重さよりハンドリングの崩れが起こるので注意してました。
ハンドリングの安定を取るために ハンドルを押さえ込んで走り続けるためだと思うのですが
走った日の夜には箸が まともに持てなかったり、おしりが拭けないなど多々握力が無くなりました。
下り坂(スピード/路面の状況)
次に
下り坂でのスピード制御と路面の状況について。
→ スピード
これも最初はとても恐怖でした。
初めてスポーツ自転車(ドロップハンドル)というモノに乗り 旅を開始。
ブレーキの掛け方、ハンドルの握り方も しばらくは分かりませんでした。
そのためブレーキをしっかり握れずブレーキがよく利かない、
重い自転車のため下り坂でどんどん加速してしまうということがあり恐怖過ぎました。
最初は怖くて せっかくの下り坂も泣く泣く降りて押し歩きしてました。
その後 旅を続けるうちにドロップハンドルの下の方から握るとブレーキレバーをしっかりと握れることに気付き、徐々にスピードを制御できるようになりました。
多少慣れた頃でも、下り坂でのスピードは命がけ。
コーナーの続くような下り坂では、スピードを出し過ぎると曲がれず危険、そして実際にはありませんでしたがブレーキがそのスピードと重さに耐えきれず壊れた場合、もう「壁に突っ込む」か「転ぶ」か「崖から飛ぶ」かしか想像できないのでまさに「大破/木っ端みじん」になる画しか浮かびませんでした。それはもう恐怖でした。
そのため どんなに長い下り坂でもぶっちぎらずに、適度に何となくポンピングブレーキの要領で両ブレーキをかけ制御してました。
(調子に乗ってノンブレーキの時も多々ありましたが…)
※ 体験より
スピードの出し過ぎや、ブレーキ破損で事故を起こしたことはありませんが
常にその恐怖は拭えず気をつけています。
私が体験した下り坂での 60kmくらいのスピード、そしてあの重量で止まれずに崖から吹っ飛べば木っ端みじんです。
→ 路面の状況
上記のスピードとも関連してくるのですが、路面の状況です。
日本の道路と違ってアメリカの自分が走ったような道路では
ガラスの破片だったり 角材や車のタイヤの引きちぎれたモノなどの落下物、石、穴、昆虫というのが多々路面にありました/いました。
特にガラスの破片は多かったような気もします。
平らな道での走行でも、これらのモノは大変危険なモノです。
よく路面を見ておかないと大事故に繋がりかねません。
上記のように 下り坂でスピードを制御しておかないとこのような路面の状況に対処できず大変危険となります。
スピードに注意して路面の状況はよく見ておくことをおすすめします。
※ 体験より
路面のガラスの破片は パンクにもつながりますし、落下物を踏めば転倒の危険性があります。
そして穴と言えど、ひどいところでは手のひら2つ以上のサイズの穴も平気でありました。そこにスピードを出して落ちたら大事故必至です。
蝶やバッタなどの虫たちも路面にやたらといるようなところもありました。避けるのが至難の業で危険でした。
ケツの痛み
サドルと接する面のお尻のでん部の痛みが凄かったです。
よく耳にする「股擦れ」というものはなかったので皮膚ではなく肉?骨?のケツの痛みが半端なかったです。
旅に支障をきたしまくりの大変なリスクでした。
→ ケツの痛み
自転車を漕ぎ続けるとケツが痛くなる、ということを全く知らずに自転車旅を開始。
レーパン(レーサーパンツ、おしりにパッドみたいのが入っているズボン)や良いサドル、
またはサドルカバーを使用してケツの痛みをブロックすることをおすすめします。
※ 体験より
でん部が痛くて痛くて、漕いでは立ち 漕いでは立ちの乗り方をしたり サドルにタオルを巻いたりして何とか旅を続けてました。
85日間のアメリカ自転車旅のほぼ半分に差しかかった辺りでやっとレーパンというモノの存在を教えてもらい、それに加えスポーツ店でジェル入りのサドルカバーを発見しゲット。
その後の自転車旅が快適になったことを覚えています。
本当に辛かった・・・。
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