炊飯・湯煎・洗面器・雪溶かしと何かと使えるので 中型クッカー を好んでいます。
そこで今回たどり着いたのは
EPIgas の ATSチタンクッカー。
チタンクッカーの鍋底にATS加工(アルミニウム溶射)を施して、チタンの熱伝導率の弱点をカバーした
という感じのチタンクッカーでしょうか。
「チタンの良さに、アルミの良さが加わったクッカー!?」
となればどうしても使ってみたくなります。
そこで気になるのはやはり
ATSチタンクッカーでの炊飯はどうなのか?
というところだったので、
商品自体のレビューと何度か炊飯した時の感想を記載しておきます。
目次
商品レビュー
ATSチタンクッカーでの炊飯はどうなのか?
→ 自宅ガス台
→ CB缶バーナー
→ 炊飯の適量
ATSチタンクッカーでの炊飯の個人的総評
※ 関連記事
【ATSチタンクッカー】TYPE-2S?3M?少し分かりにくいので整理する / EPIgas イーピーアイガス
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ATSチタンクッカー / EPIgas
商品レビュー
今回取り上げるのは、
ATSチタンクッカー TYPE-2L(TS-105)
TYPE-2 は雪平タイプのチタンクッカーで S / M / L の3サイズ展開(2024年2月現在)。
ATS加工のされている EPIgasのチタンクッカーで
最大容量(メーカー記載 本体 2000ml)のモノになります(2024年2月現在)。
※ 鍋底の黒い丸は以前焦がしたもので商品とは直接関係ありません
容量の補足ですが、なみなみ水を入れると 約2200ml 入りました。
ハンドル部に EPI の文字。
画像が見づらいですが、フタ部にも EPI の文字があります。
ハンドル部を見ていきます。
本体のハンドル先は下方向に角度が付いています。
これは掴みやすく思います。
特にクッカー内にたくさん水や何やら入ってる時にそう思います。
満水時でも安定して持てました。
ハンドルの取り付けは、
リベット打ちではなくスポット溶接のようです。
そのため、内側はフラットになります。
フタのハンドルの方は、下方向に特別な角度はなし。
こちらも同様にハンドル接合部内側はフラットです。
洗いやすくあります。
本体には 250ml 刻みの目盛りがあります。
メーカーページや箱にはなぜか「100cc 単位で刻印」とあります(2023年8月現在)。
「※TYPE-2Lは250cc単位での刻印になります」と記載が追加されてました(2024年2月現在)。
細かい目盛りは個人的には必要としていないので 250 は程良く十分でした。
縁の折り返し部。
左本体、右フタ。
このフタが結構大きく(Φ 190mm)、
食パンが程よく入る感じなのでサンドなどのお皿に便利でした。
調理に使う具材を並べたりするのにも個人的には重宝しています。
ナイロンケース付き。
「横入れ」を余裕でできるサイズなのでノンストレスで出し入れ可能でした。
そして
気になるこの鍋底の ATS(Aluminum Thermal Spraying )加工 。
※ thermal 熱の、保温性の良い
その名の通り、薄くアルミニウムが溶射されている感じです。
ざらざらしていて五徳上で滑らず便利です。
洗うときはスポンジは通りません。
目のとても細かい「やすり」みたいな感じでしょうか。
剥がれるものでもなく一体化している感じです。
日本製の技術の高さのようなものも感じます(ATSチタンクッカーシリーズは全て日本製)。
そして
このATS加工のチタンクッカーでの炊飯を何度か行いました。
加工のない一般的なチタンクッカーでの炊飯と違いはあるのかとても知りたかったところです。
ATSチタンクッカーでの炊飯はどうなのか?
思うこと
家のガス台の火力(弱火)、火口(広い)であれば
(白米)
そう焦げつくほどでもない炊飯ができると感じます。
(玄米)
ガス台で何度もこのATSチタンで炊飯をしてますが、
時にかき混ぜる炊飯方法で「焦げた」と思うほどの結果には至らずに炊くことはできています。
ですがこれは
「何の加工もないチタンクッカー(一般的なチタンクッカー)」でも同レベルの炊飯ができているので
ATSの効果を特別に感じることは正直言ってありませんでした。
個人的には
アウトドアで炊飯をすることはまずないのでガス台で上手くいけば問題ないのですが、
「違い」を感じたかったので
私の手持ちのバーナーの中で、アウトドアで炊飯する可能性のあるバーナーの
CB缶の「ミニバーナー US-700/ユニフレーム」で炊飯を試みました。
何度か炊飯しましたが多少なりとも焦げました。
食べられない部分はこれくらいでした。
もっと早めに火を切って蒸らしを長くすれば「焦げ」は無しでいけるかもしれません。
別の日のミニバーナー炊飯では、
火を止める間近でちょっと離れたら煙が上ってて焦がしました。
食べられないところは部分的でしたが、炊いたお米全体に焦げた匂いがつきました。
これは完全に失敗でした。
ミニバーナー US-700 は一般的には超弱火ができない類のバーナーと思いますが、
癖を知れば「弱火」と呼べる炎が作れると思っています。
※ 関連記事
ミニバーナーの【ちょっとした癖】を知ると弱火が作れる!? US-700を最小火力にもっていくための操作手順 ユニフレーム
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火口も広範囲ではありませんが、一点集中型とまでは言わないバーナーと思います。
そのため
炊飯にはそう悪くない条件のバーナーと思っていたため、
バーナーパットやクッカースタンド等を使わない、また小技を特に使わない炊飯でもATS加工のあるチタンクッカーなら上手く炊飯できるのでは、と思ったのですがそう一筋縄にはいかない結果となりました。
加工があっても手放しで上手く炊飯できるほど甘くはなかったと個人的には思います。
炊飯の適量は 約3.5合以下 かなと思います。
ちなみにこの画像は、
2.5分精米(玄米に近い状態)の米 約3.5合
半日浸水 したものを炊いたものです。
ほぐし・蒸らし済み。
※ 関連記事
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個人的な炊飯の総評として、
家でのガス台炊飯(弱火・広い火口)なら、このATSチタンクッカー(TYPE-2L)は容量もたっぷりあるのでアリだと思いました。
炊飯に適した弱火や広い火口のバーナーがあればアウトドア炊飯もアリかもしれません。
ATS加工が「破格にいい」と言える結果は出ませんでしたが、ATSがなければアウトドアバーナー炊飯でもっと焦がしていた可能性もある気もします。
小技を使えばもちろん綺麗にご飯が炊けますが、それはどのチタンクッカーでも同じだと思っています。
ATSチタンクッカーは結構長い間ある商品のようなので、単に私の使い方が下手なだけかもしれません。
最近は「調理鍋・カレー鍋」に最適として愛用しています。
(ちょうどいい量など食べる人数によって異なりますが、)
市販のルー半量の「多すぎず少なすぎないちょうどいい量のカレー」が作れています。
ゴトク上で滑らない実力は、鍋をかき回すときに特に良いと感じました。
「ATSチタンクッカー TYPE-2」は S/M/L の3種類(2024年2月現在)
「ATSチタンクッカー TYPE-3」は深型で M/L の2種類
のようでした(2024年2月現在)
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