【防災・非常用トイレ】連載 の番外編です。
防災対策の一つとして、
「断水時には風呂水などを使ってバケツでトイレを流す」という内容をしばしば見かけるのですが、そこに付け加えたいと思うことに
バケツでトイレを流すことは簡単ではない
ということがあります。
防災・非常用トイレ 同様に、いざそれを行うためにはやはり練習が必要だとしています。
節水や節約等の目的もありますが、
私はバケツに溜めた水でトイレを流すことを日常的に行なっているため
そこから得たバケツでのトイレの流し方のコツのようなものを まとめてみようと思います。
〜目次〜
バケツでのトイレの流し方
ポイント 1: 「落とし込み脇を狙う」
ポイント 2: 「トルネードができるように」
ポイント 3: 「太く流す」「圧をかける」
気をつけたい点
ペーパーが残った場合
あとがき: 100発100中にはいかない
イラストによるバケツでのトイレの流し方
【防災・非常用トイレ】連載:番外編
※ これは、水が出る平常時における「練習のためのバケツでのトイレの流し方」として記載します
一般的な洋式トイレをベースにいきます
用を足して、
トイレットペーパーを使用します
そして、
いざという時にはここから バケツを使ってトイレを流すことになるのですが、
今はバケツでトイレを流すことに慣れるための練習として 次の 「1工程」 を加えます
「便器前方部の尿を洗い流す」ため、
そして「使ったトイレットペーパーを落とし込み(水が溜まってるところ)に集める」ために
トイレの タンクの水 を少し流します
※ 慣れてないうちは、特に便器前方部をバケツ水で洗浄することは難しいため 慣れるまではこの 1工程を加えることをおすすめします
トイレットペーパーが落とし込みに集まってる方が流しやすいため
ここからバケツを使って流します
ポイント 1:
「落とし込み脇を狙う」
トイレの形状は様々ありますが、概ね
バケツの水を落とす位置は 落とし込み脇を狙うと流しやすくあります
ポイント 2:
「トルネードができるように」
トルネードができるように バケツの水の流し方を意識すると綺麗に流せます
これは バケツ水を回して流すということではなくて、
「落とし込み脇に流し続けた結果としてトルネードができるように」という意味になります
ポイント 3:
「太く流す」「圧をかける」
バケツの水でトイレを流すときは
「細く、軽い、水の流れで、流す」のではなく
太く、重い、水の圧で、押し込む
というイメージを持って流すと 強いトルネードができやすく綺麗に流せます
このイメージの違いで成功率が大きく変わります
洋式トイレの落とし込み部(排水トラップ)の形を想像して、
そこを越えさせるイメージを持つと 適度な水量と圧をかけやすくなると思います
気をつけたい点として、
「バケツの水が跳ねる」ということがあるので、水を
「落とし込みの形状に合わせて流す」ということを意識すると 跳ねは抑えられます
練習をし続ける場合の補足として、
少量のバケツ水でトイレを流すと 上図(イメージ)のように、
メインの排水管に届く手前で排泄物らが止まってしまうことがあるかもしれません
そのため、
時に タンクの水や、多くのバケツ水を使ってしっかり流すことも必要だとしています
話しを戻しますが、
上記した諸々のポイント等を意識してバケツ水を流せば
良いトルネードができて
綺麗さっぱりと流せなかった場合として、トイレットペーパーが砕けて残ることが多くあります
その場合、
再度バケツ水でトルネードを作って流すことも良いのですが、
水が勿体無い、または水がない場合は
ペーパーを折り畳んで落とし込みに添えれば 見た目はそう悪くはありません
ちなみに ペーパーを平らに添えるにはコツがいるのですが、
折り畳んだペーパーを溜まり水に着くくらいまで寄せてから手を離すと上手くいきます
※ 高さのある状態で折り畳んだペーパーを手から離すと、空気抵抗により 上手く落とし込みに落とすことができません
ペーパーも残らず綺麗さっぱりに流せた時はとても嬉しくなります
※ バケツには、多くても 7割程度の水量がトイレに流しやすくあります あまり多いとこぼしやすくなります
※ 7割程度の水でも 相当の重さがあるため 腰や膝などに注意したくあります
※ 柔らかいソフトバケツでは水流が細くなりがちなので、一般的なハードバケツの方がトイレは流しやすくなります
あとがき: 100発100中にはいかない
2020年頃より日常的にバケツでトイレを流すことをしてますが いまだ 100発100中とは言えません。
形状としては、
落とし込みが丸みを帯びてないトイレほど バケツで流すことは難しいということを感じます。
また、水量としては
2、3リットルだけの水で 100%綺麗さっぱり流せる時もあれば、たくさんの水を使っても砕けたペーパーが残ることもあります。
一切調べてないので他に良い流し方があるのかもしれませんが
「バケツでトイレを流す」ことはイメージほど簡単なことではないとつくづく思います。
ちなみに その生活でトイレを詰まらせたことは一度もありません。
先にも述べましたが、
携帯トイレにおいても練習しておくことが何かと大きなアドバンテージになるので、バケツでトイレを流すことも練習しておくと何かと役に立つと思います。
実際に断水時や、タンク水が凍結などにより出なかった場合でも バケツでトイレを流すことができました。
その時は、日頃から慣れておいて本当に良かったと思いました。
普段の暮らしの中に「勿体無いと思われる水」は かなりたくさんあります。
それを活用してバケツでトイレを流すことにより かなりの節約にもなっています。
防災対策として、節約として、そして資源に対する意識としておすすめしたいと思います。
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バケツでのトイレの流し方
ポイント 1: 「落とし込み脇を狙う」
ポイント 2: 「トルネードができるように」
ポイント 3: 「太く流す」「圧をかける」
気をつけたい点
ペーパーが残った場合
あとがき: 100発100中にはいかない
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