「寝袋シュラフを洗ってみたいけど…」
ダウン製品を洗うことが初めての場合、結構な不安になることと思います。
私はそうでした。
モンベルのサイトを見れば、寝袋シュラフの洗い方/洗濯/メンテナンス方法がしっかり書いてあるのでとても助かります。
その通りにやれば問題なくできました。
ですが
モンベルのサイトには寝袋シュラフの洗い方等に関して2種類のページがあります(2017年9月 → 2022年2月現在も同様に)。
一方のページにたどり着くと作業手順で迷う部分が出てくると思います。
それに関しては別記事にあるので省きますが 結論として、
スリーピングバッグのお手入れ方法(洗濯・乾燥など)(モンベルサイト)
というページを元に寝袋シュラフの洗い方/洗濯/メンテナンス方法を行うと分かりやすいのでそれでやっていきます。
目次
用意するモノ2つ
洗い
すすぎ
撥水処理
乾燥/コインランドリー
おまけ
モンベルの寝袋シュラフの
洗い方/洗濯/メンテナンス方法
モンベルの寝袋シュラフ U.L. SS. ダウンハガー #2 を例にいきます。
※ 2022年現在 シリーズによって洗濯方法が若干異なるようです ご注意ください
テント、避難小屋、車中はもちろん…真夏の1ヶ月程を覗けば私は自宅でも寝袋を毎日使っているため汚れています。
前回洗ったのは2〜3年前?だと思います。
匂いもあり、しっとり重く、ロフト(ふくらみ)もありません。
写真では分かりづらいですが、寝袋の表面は油を取った油取り紙のような感じです。
特に首周り。
ダウンの軽さ、温かさが完全に機能していません。
モンベルの寝袋シュラフを洗うのに用意するモノはこの2つ。
ODメンテナンス ダウンクリーナー(200ml)
ODメンテナンス SRリキッドスプレー(300ml)
両方ともモンベルの製品。
※ 2020年10月追記
両者ともパッケージが変わっていました
モンベルのサイトの通りに寝袋シュラフのジップは閉めてスタート。
バケツを使うより、
お風呂洗いがおすすめです。
浴槽にぬるま湯を張ります。
ダウンクリーナーの使用目安は、
スリーピングバッグ1枚あたり 水72リットル
それに対し、
ダウンクリーナー キャップ10杯 とあります。
少し多め(キャップ10杯以上)で、MAXの状態からこれほど使いました。
洗剤の匂いは特に無いのでしっかりと作業に取り組めます。
ポイント
・使用前によく振る
寝袋シュラフの空気を抜き、
ダウンクリーナーの入ったぬるま湯にしっかり浸していきます(最初は浮きます)。
※ この時使用した水量は後日計れば 30リットル程 でした
結果として水 30リットルで十分洗えました
(「洗える水かさ」があれば水量はいくらでも良い気がします)
私は手で もみ洗いしました。
適当に今回 13分程。
汚れのようなものがたっぷりと。
排水口も見えません。
寝袋シュラフの洗い時間に目安の記載はないので、適当にしてすすぎに入ります。
すすぎはシャワーより、
また浴槽に水を貯めて揉みすすぐ方がしっかりすすげました。
すすいでもすすいでも水がきれいになりません…。
「水を換えてすすぐ」を何度も繰り返します。
洗い/洗濯/メンテナンス前には寝袋シュラフの穴などは補修しておくことをお勧めします。
(このバンドエイドは補修目的で貼ったもの、結構な年数剥がれてません)
端を持って持ち上げると寝袋シュラフの生地や縫合が痛むと思います。
それ程重くなるので要注意です。
すすぎを 30分程繰り返す(7回程すすいだ)。
※ もみ洗い時は汚れが出て大いに盛り上がりますが、すすぎ時はなかなかきれいにならず面白さにも欠け正直飽きます
※ 水の使用量が多いので水不足時はうまくないかもしれません
すすぎを完了し、脱水します。
この時自然に水が抜けるのを待つと時間がかかります。
強くやると破れそうになるので、優しく手で押して脱水します。
脱水後。
さらにバスタオルで
寝袋シュラフの水気をとる。
※ 2019年10月追記
バスタオルをここで使わずともゆっくり圧をかけて ある程度脱水したあと、家庭用洗濯機の脱水だけで回してみたら(1分を2回)、十分脱水できました
ここでモンベルの撥水剤の「ODメンテナンス SRリキッドスプレー」を使います。
持ち上げてはかけて、持ち上げてはかけて でまんべんなく吹きかけます。
(使用時のテント内の結露に多く触れそうな頭や足先に気持ち多く吹きかけました)
ポイント
・使用前によく振る
・逆さに使わない
・濡れた製品にかける
・多少匂いがある 換気の良いところで 吸い込み有害
使っても使っても減らず…。
使用目安「一般的なアウトドアウェア 3〜4着分」とあるので
自宅に乾燥機がないのでコインランドリーへ。
※ 化繊の寝袋シュラフは乾燥機はNGだそうです 自然乾燥は恐ろしく時間がかかりそうです
乾燥機には、寝袋シュラフのジッパーを開けて放り込みます。
温度設定があるのなら低温の方がいいそうです。
ちなみにここは10分100円。
低温、高温選択可。
しかし、低温だと全くラチがあかなかったので3回目以降高温でやりました。
ポイント
・一気に多い時間をやらずに最小設定で都度様子を見ながら乾燥機にかける
・ある程度乾いたら都度取り出し広げて、ダウンの固まりを手でがさがさとほぐす(なので大きな台があるコインランドリーの方が作業がやりやすい)
・乾いた大きめのバスタオルなどを一緒に入れて回すと乾燥度が高まるらしい
・高温低温もそのコインランドリー、またはそのマシーンの性能で大きな差がある
・時に裏表ひっくり返す
前回も同じコインランドリーを使用し、知らずにずっと高温でやっていました(おかげで4回くらいで乾いたような…)。
その時にマシーン停止後すぐ寝袋シュラフを取り出さなかったためか高温ドラムによって写真のような跡が付いたことがあります。
しかし今回は高温にも関わらずそこまでドラムも熱くならず。
そのためマシーンの性能やその時の調子によって低温が良いとも高温が良いとも言えない気がします。
低温で最初は様子を見つつ、臨機応変にやるのが良いかもしれません。
そしてマシーン停止後はすぐ取り出すのが良いと思います。
結局10回(コインランドリー作業合計 1時間40分:1,000円)やって
「90%乾いたかな」ほどに、そしてそれなりにフワフワに。
まだダウンが集まっているところは握ると湿っているのが分かるので持ち帰って、
ドライヤーでピンポイントに乾かします。
裏ももれなくチェックし乾かします。
光を通してみて、ダウンの塊がなかったらそれなりに ok と思います。
あとは少し陰干しすれば(自分は半日程部屋干し)、
完了です。
匂いもなくなり、ロフトも戻りフワフワに、そしてピカピカになりました。
寝袋シュラフの軽さと温かさが見事に蘇ったと思います
「記録の写真を取りつつ、且つ近場のコインランドリー移動往復、そしてマシーンのパワーが弱く乾燥に手間取った」なども全て含めトータル 4時間程 の作業でした(+ 陰干し半日)。
あまり陰干しをしてもカビが生えそうなので一気に仕上げました。
ドライヤーの部分はモンベルのサイトにはないので正しいやり方かは分かりませんがそれによって長期の陰干しを省けています。
おまけ
モンベルの撥水剤には似たようなものがあってよく迷います。
「ODメンテナンス SRリキッドスプレー」(今回使用したもの)(画像 右)
そして
「SRスプレー」(画像 左)
という2つがあります。
※ 2022年2月現在 SRスプレーは「O.D.メンテナンス はっ水スプレー」にモデルが変わっているようです
大きな違いは画像の親指の先
ODメンテナンス SRリキッドスプレーは、
濡れている状態の製品に使用
SRスプレーは、
乾いている状態の製品に使用
となります
O.D.メンテナンス ダウンクリーナー 200mL #1124808(2022年2月現行品番)
O.D.メンテナンス S.R.リキッドスプレー 200mL #1124809(2022年2月現行品番)
S.R.スプレー330mL #1124027(2021年2月 現行品番)
こちらに変わったようです
O.D.メンテナンス はっ水スプレー 330mL #1124869(2022年2月現行品番)
※ 2019年10月 追記
再び洗濯
相変わらずいい汚れの落ち具合でした
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monochicken.com 内