家でヘッドランプで過ごす暮らし、と環境 〜山と旅に向けたその暮らし その2〜

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私は山や旅で普段と違和感なく過ごせるように、家でもヘッドランプで過ごしています

家で寝袋で寝る暮らしでもそうでしたがこのヘッデンで過ごす暮らしでも
直接 山や旅に関わること以外のことも多く学べました。

多くの気付きと環境に対して忘れていた大切なことも思い出させてくれたため
ここに取り上げようと思います。




家でヘッドランプで過ごす暮らし 前置き

山や旅からの帰路に着くと、街や自宅の明かりに違和感を感じることがよくありました。

「山では真っ暗だったのに、電車や街はこんなにも明るい」

それは「夜なのに明るい」ことに対する不自然さからのものだったと思います。

そんなところから家でも寝る前に近い時間はヘッデンを使い始め、
そして今では日常生活の多くのシーンでヘッドランプで過ごしています

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私はオンシーズンの山にはほとんど入らないこともあり小屋の明かりもなく テントや真っ暗な避難小屋を利用しているため、月明かり以外はないという状況が多々あります。
もちろん人もいないため他の人の明かりもありません。

そのため暗闇の過ごし方に慣れておく必要がある、ということもありました。

また、
旅においてもテントや車中泊が基本なので明かりがないところでのヘッデンの活用に不便を感じないようにする必要もありました。

「日常から慣れておけば山や旅で不便を感じることなく山や旅を思い切り楽しめるだろう」

家で寝袋で寝る暮らしと同じ目的になります。

ヘッドランプで過ごす暮らし

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今の家ではリビングと部屋以外に窓がなく、それ以外の場所では日光が得られない状況にあります。
ごく一般的な住宅の、そんな家の中のヘッドランプで過ごす暮らし

壁のスイッチ一つでの天井の明かりは極力使わずに、ヘッドランプを使うようにしています。

日の出前、そして日没後だけでなく日の登った日中でも
日光が届かないところでは天井の明かりを極力使わないようにしてヘッデンを使っています。

シャワーでは、頭を洗っている時などほとんど目をつぶっているため明かりはほとんど必要がなかったことに気付き、外にヘッデンを弱く光らせておいて浴びています。
(最初はこれが意外とムーディーで感動します☆)

トイレでも 空間全体を照らす天井からの明かりの必要性を感じなくなりヘッデンを使っています。
(明かりのない山のトイレなどと同じですね)
座る時と、後処理以外は明かりは必要ないので
座ったらヘッデンを消して真っ暗の中で用を足しています。
(これもリラックス効果が高いと思っています☆)

そして自分の部屋の天井照明は外しました。
(引っかかる、ホコリがたまる、虫がたまるなどがなくなり便利です☆)
また、
スイッチ一つで天井の明かりが2つ着く廊下などは、電球を1つ外したりしています。

今は調理時や夕食時、
そして特別に何か細かい作業をするとき以外はヘッデンで過ごしています。

そんなこんなで自宅でも昼夜問わず 常に頭や手元にはヘッデンがあります。

明かりを多用しない暮らしに変わるとやはり、自然と夜更かしもしなくなり早寝となりました。
また、
テレビを元々見ないこともあり、そういうことも含めた多くの明かりを浴びていない分、
安眠にもつながっていると思います。

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山や旅では自然と早寝になります。

こんな暮らしから日常の寝る時間帯もそこに近付いたため、山や旅での睡眠の質が上がっていると感じます。
(私は山や旅での睡眠の質を下げないように 家でもテントマットと寝袋で寝ているため、ヘッデン暮らしによってその睡眠の質はさらに上がったと思っています☆)

こんな暮らしをしていることでの気付き

実際には手元・足元だけに明かりがあればそんなに毎回部屋全体、空間全体を照らすほどの明かりは不要だったことに気付きました。
特に自宅ではどこに何があるか、どこに段差があるかなどを知っていることもあります。

日の沈んだ夜にそんな煌々とした明かり、また隅々まで照らす明かりは
個人的に家では特に必要がなく、そして もったいなかったと気付くことができました。

こんな暮らしも最初の頃は頭のヘッデンの明かりを点灯させて使っているにも関わらず、用事が終わりその空間から出たときに、(その空間の明かりを消そうとして癖で)壁のスイッチに手がいき結果天井の明かりをつけてしまう、といったこともありました。

壁のスイッチによる明かりは、ちょっとしたことでもパチパチと当たり前のように使っていたことがよく分かります。

そこがヘッデンになったことでちょっとしたことでは明かりを使用しなくなり、
また「バッテリー・電池」という「エネルギーの限り」を感じやすいものになったために
不要な時は すぐに消すといった行動にもつながっています。

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家でのエネルギーの使い方が、
「エネルギーを大事に使う」という山や旅でのエネルギーの使い方に限りなく近付いていっている感じです。

いろいろなことに気付かせてくれた、
また役に立っているヘッデン生活、とてもおすすめです。
夕食後から寝るまでは、照度を落としたヘッデンで過ごすと柔らかい感じで特におすすめです。
小さいランタンと組み合わせても楽しい日常になります。

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山や旅での
「朝は明るくなり活動を始める、夜は暗くなり休む」という太陽のサイクルがやはりとても気持ちが良く、自然な感じがして好んでいます。
だからテント泊が好きなところもあります、日の出や日没をより強く感じることができるので。

そんな自分の山や旅のスタイルに日常を近付けたことでメンタルやフィジカルにも良い感じがし、そして目的の通りに山や旅での不便を多々感じなくなりました。

それによって山や旅を、より感じ、より楽しむことができていると思っています。

あとがき

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描いていた目的とは別に、
停電など数日レベルの被災をしたときにも明かりに関して支障を感じることが全くなくなりました。
そして、
「実はそんなにも必要がなかった」分の電気の使用が今は減っていると思います。

それがお金の節約につながっているのかもしれませんが、
「エネルギーの節約につながっている」
というところが一番重要だったと思います。

そして電気だけでなく、火やガソリンなどのエネルギー全般の使い方、
またそこから派生して環境に関してもとても大切なことを気付かせてくれたと思っています。

ヘッドランプでの暮らしから、
山や旅以外での普段の自分が
余計な明かり、つまり余計な電気をいかに当たり前のように使っていたかということが本当によく分かりました。

そして、
そんな自分の事は棚に上げて都市部の明かり、つまり都市部の電気の使い方に思うところが凄まじく増えたことも事実です。

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そんなに店舗を明るくしなければならないのか。
そんなに看板を明るくしなければならないのか。
そんなにたくさん街灯が必要なのか。そんなにずっと光らせておく必要があるのか。
そんなに夜型でなければならないのか。

化石燃料が枯渇すると言われている現代でした。
つまりそれは「エネルギーがなくなる」ということ。

「電気などのエネルギーは人間が作っている」
「電気などのエネルギーを作るためには地球の化石燃料が必要となる」
「人間が使うエネルギーを作るために、地球が作ったエネルギーを使っている」

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私たちが当たり前のように使っている電気、ガス、ガソリン、灯油などのエネルギーを作るために石油・石炭・天然ガスなどの多くの化石燃料が使われていました。
そして、
それらは近いうちになくなると言われていました。

化石燃料がなくなりエネルギーが作れなくなったら、もう山や旅を楽しめるどころの世の中ではなくなります。

枯渇が現実味を帯びるにつれて使用制限などが入ったら、趣味的なことにエネルギーを使うことができなくなるかもしれません。

危機感や思いやりが足りてませんでした。

人間が作ったエネルギーに対して、
そして地球が作ったエネルギー、つまり化石燃料に対して思いやりを持ちたいと思います。
共存しているのだから、どちらだけが良いというのはよくない気がします。

しかし思っているだけではどうにもなりません。
エネルギーを使うことをやめることは極端すぎて「出来る」とは到底思ってもいません。

そのため私は日常での

「実は必要じゃなかった分のエネルギー」
「過剰に使用していた分のエネルギー」
そして
「過剰に使用させていたと思う分のエネルギー」

を意識して、その分のエネルギー使用はせめて抑えようと思います。

好きな山や旅でエネルギーを気持ち良く使いたい、使わせてもらいたいので。

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