雪山で寝袋で寝ている時によく思うことがありました。
それは
保温力の高い寝袋で寝ているのに寒い
ということ。
このダウン寝袋は快適睡眠温度域が マイナス23度からというものですが、
マイナス5度でも マイナス10度でも寒いと感じることがありました。
そんな中ふと思ったことは「寝袋は何着て寝るのが暖かいのか」ということでした。
目次
冬季小屋・避難小屋テスト
テントテスト
結果
おまけ
寝袋は何着て寝るのが暖かいのか
これまで雪山で、イメージだけでも寒いだけに
何の疑問も持たずに暖かい衣類やダウン上下などをしっかり着て寝袋に潜り込んでいました。
「寒い冬に外で寝る」となると着込んで寝たくなるのは当然の心理だと思います。
ですが、
「ここが違うのかもしれない」
と思い 11月末程でしたが標高 約1800mの山中で今までとは着込みを変えて寝てみました。
寝袋、何着て寝るのが暖かいのか
冬季小屋・避難小屋テスト
※ 821 は気圧
19:30前
小屋内 気温 約0度
外 強風・降雪
人 ゼロ
いつもは上下ダウンなど諸々を着て厚着で寝袋に潜り込むのですが、今回はそれらを脱いで、
下 タイツ一枚
上 アンダーウェア一枚 + 薄手のフリース一枚
で寝袋へ。
翌朝 6:00前
正確な気温をとっていなかったのですが暖かく眠れました。
朝の冷え込みはこれからでしたが、厚着で寝袋で寝るより思った通り「暖」は感じました。
寝袋、何着て寝るのが暖かいのか
テントテスト
寝袋に入るまでダウンを上下着ていましたが、
再び
下 タイツ一枚
上 アンダーウェア一枚 + 薄手のフリース一枚
で寝袋へ。
19:00前 就寝
気温 計り忘れ
時折強風・降雪
人 ゼロ
↓
翌5:30
テント内気温 2度
※ 温度計の位置が悪く実際もう少し低いと思います
結果
寝袋で寝るときに何着て寝るのが暖かいのか、のポイントは
体感上
薄着で寝ること
だと思いました。
これまで 10年以上当たり前のように寝袋で厚着で寝ていたことは NGだったと思います。
これは私の勝手なイメージですが、例えば
1000フィルパワーの寝袋の暖かさをしっかり得るには 1000の寝袋の方に自分の体温を注いだ方が効果的
つまり「薄着」が良い
仮に
1000の寝袋に入っても 650のダウンを着て寝ていれば 寝袋まで体温が到達しにくく
650の効果までしか得られない
極端に言ってそんな体感イメージでした。
私は 家でも寝袋で寝ている のでその後も薄着テストを繰り返しているのですが
やはり薄着の方が朝まで暖かく眠れました。
薄着の方が「冷える時間が少ない」「温かい時間が長い」と感じることが明らかに多いです。
気温が低いにも関わらず、あえて薄着になって寝ることにはちょっとした勇気が必要になりますが、
「アンダーウェアにフリース」で寝るより、「アンダーウェアのみ」の方が温かさが持続すると感じます。
今回の山中では冷え込みが弱くてそこまでしっかりしたデータは取れなかった気もするのですが、以後「薄着」で寝ています。
ダウンジャケットを着て、またダウンパンツを履いて寝ることは基本的になくなりました。
その方が温かいので。
※ 追記
2022年1月からは毎日上下ともアンダーウェアのみで寝袋で寝ることをしてますが、やはり薄着の方が温かく眠れています
ポイントは
「寝袋に体温を伝えること」
おまけ
夜中、降雪が続いていたので心配になって寝袋から出て外を覗いたりしたのですが
薄着だったため、寝袋外ではその温度差もあって寒かったです。
厳冬期ではヒートショックに注意が必要かもしれません。
365日これで寝ています 間違いのない耐久性です
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