単独登山
一人で登山をすること 単独行
対して、
パーティー登山
二人以上で登山をすること
基本的に単独登山は推奨されていません。
理由は、
「危険だから」
というものだと思います。
何があっても すべて自分で決めなければならず、
何かあった場合でも すべてのことを自分一人で対処しなければならない・・・助けはいない
「単独登山」という言葉でも二通りの状況(意味合い)があると個人的には感じます。
まずは、それについて見ていきます。
目次
単独登山について「二通りの状況」
人のいる単独登山
人のいない単独登山
その世界の違い
単独登山は危険か?パーティー登山は安全か?
単独登山について「二通りの状況」
まず一つ目の状況(意味合い)は、
開山中の山、シーズン中の山、
山小屋がやっている時期、山小屋がやっている場所の山を一人で登る単独登山
つまり、
一人で登っているけれど 他の登山者がいるという単独登山
そして二つ目の状況(意味合い)が、
閉山している山、シーズンオフの山、
山小屋がやっていない時期、山小屋がやっていない場所の山を一人で登る単独登山
つまり、
一人で登っている上に、他の登山者が誰もいないという単独登山
両方とも「単独登山」で間違いはないと思います。
ですが、
この前者と後者では同じ「単独登山」という言葉でも、内容は全く異なります。
ここでは、
前者を「人のいる単独登山」
後者を「人のいない単独登山」
と区分して記述していきます。
人のいる単独登山
単独登山と言えど、誰かしら他の登山者がいるので
事故や怪我の場合でも助けてもらえる可能性があります。
山小屋がやっていれば救助も早かったり、色々な連絡も付けやすいことがあります。
そして食料や水も手に入りやすいといったことがあげられます。
登山道や天気の情報も小屋で手に入れることもできます。
人のいない単独登山
他には誰もいない、助けてくれるヒトは誰もいない
そのため
事故や怪我の場合でもすべて一人で対処しなければならなく、
すべての判断を自分一人で行う必要が出てきます。
山小屋も営業していないので いざという時に避難できない場合もあれば、
食料や水なども自分で何とかしなければなりません。
そして登山道や天気の情報も自分で手に入れるしかありません。
すべてを装備して すべての判断を行い自力で登り
そして何があっても自力で対処し自力で下山までしなければなりません。
何かがあってもそのことを知っているのは山しかいなく、
一つのミスが致命的になる可能性が一番高い登山スタイルだと思います。
その世界の違い
「人のいる単独登山」と「人のいない単独登山」とでは一つ一つに対する感受性やその世界もまるで変わってくると思っています。
「人のいない単独登山」は、自然の中に自分がたった一人でいるということ。
・急に風が吹き出せば怖く、太陽が隠れたら不安になる
・ガスに巻かれればその恐怖は大きいものがあり、行動中であれば夕暮れに大きな焦りを感じる
・キャンプ中であれば日没によって長い長い夜が始まる
・朝や晴天、つまり太陽に対する感動や感謝をとても感じるようになる
など「人が誰もいない」という単独登山ではまるで世界が変わることを感じます。
誰もいない山の中に一人入る、誰もいない山に一人いる、誰もいない山の中で一人寝泊まりをする・・・
それはまさにすべてが自己責任の世界であって、そこに大きな魅力を感じる反面大きな危険があることを忘れないようにしなければなりません。
単独登山は危険か?パーティー登山は安全か?
では、「単独登山は危険だからパーティー登山にしましょう」なのでしょうか?
例えば ハイシーズンの人気のある山へ単独登山に行くことに対し、一概にその行為が「危険だ」とは言い切れないと感じます。
単独登山と言えど、この場合には周りに多くの登山者がいるからです。
もちろんパーティーで登山するよりは危険性は高まるかもしれません。
ですが
パーティー登山が安全かと言われれば「そうでもない」と私は思っています。
パーティー登山による油断が危険を招く場合があることを忘れないようにする必要があります。
仲間がいることで自己管理が甘くなったり、自分のペースを崩して無理をしてしまう、
また
危険予知や状況判断が甘くなる可能性が出てくる、集中力の欠如など
このようなことから危険に繋がるケースがあると思っています。
そのため「単独登山」という一括りで「イコール危険」ということではないと思っています。
どの登山スタイルが危険か安全かということは一概に言うことはできないと思います。
ですが、
「人のいない単独登山」は間違いなく危険度が高いことは間違いありません。
単独登山でも パーティー登山でもそれぞれの危険性があるということを重々理解していきたいですね。
そのフィールドは「山」であり「自然」になります。
どんなスタイルでも危険は自分のすぐ隣にあることを忘れないように
これからも登山を楽しんでいきたいと思います。
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