「邪魔になる」「ぬるい」などといった理由で一時から使わなくなったトレッキングポールというモノ。
当時はそのような理由から登山におけるトレッキングポールのメリットを特に感じなかったのですが、再び使い出した今となっては「想像以上に役に立つ!」として個人的にはもう絶対の登山装備となっています。
登山におけるトレッキングポールのすすめ
再びトレッキングポールを使い出した理由は、
登山時の膝への負担軽減のためでした。
過去に膝を痛めた私としては、膝痛は常につきものとなっています。
膝サポーターを常に持ち歩いていますが更なる安心感を持つために色々考えていたところ、
トレッキングポールの使用を思い出しました。
大は小を兼ねる感覚でポールを2本購入し2本使いを試みたのですが、
私個人の登山スタイルには1本使いが良いと思い、今では1本持ちになっています。
単純に、
1本より2本の方が膝への負担は軽減されるのではと思って試したのですが2本でも痛くなる時はなりますし、1本でも痛くなる時は痛くなりました。
ですが、トレッキングポールによる膝への負担軽減の効果は間違いなくあると思っています。
重要なのはトレッキングポールに頼りすぎずに、あくまで補助として
「しっかりとした膝使いを意識する」「一歩一歩気を付けて歩く」。
これが大切だと思っています。
すすめておきながらの言い草でしたが、トレッキングポールは持つことをおすすめしたいと間違いなく思っています。
それではトレッキングポールが活躍する場面を見ていきます。
膝への負担が大きい下り時にはもちろん大いに役に立ってくれています。
膝への負担だけでなく下り時のバランスを取るのにもとても便利だと思いました。
崩したバランスを制御するために膝へ異なった負荷がかかるので、それを防ぐためとすれば結局は同じことかもしれませんが、「バランスを保つ」ということに大きな役割を感じます。
もちろん登り時でも頼れる柱となって随分と楽に登れるようになりました。
そして、
この記事を書くことに至った大きな理由の場面がこちらになります。
それは、
アスファルト道でのトレッキングポールの使用。
登山口、登山道までのアクセスなどでアスファルト道を歩くことって結構あると思います。
そのような固い道でトレッキングポールを使うことで「押し進んでいく」ような形となって、
それによって想像以上の推進力が生み出されていることをいつも強く実感します。
以前はアスファルト道を歩くのが辛かったのですが、トレッキングポールのおかげで本当に楽に歩けるようになりました。
全く想定していなかった場面での活躍でした。
また、
アスファルト道に限らず平坦な山道でも同様に、
大きな推進力を生み出してくれています。
登り下りでの活躍を想像していたのですが、平坦な道でも大いに役に立ってくれるということを実感しました。
そして、
バランスを崩しやすい雪上でも大きく役に立ってくれています。
雪の状態によってポールが潜ってしまう時もありますが、それでもバランスを取るのにとても役に立っています。
ポールの先のこの円盤のような「バスケット」と呼ばれているもの。
画像のは無雪用だと思うで、雪山ではこれを雪用の大きいバスケットに変えます。
画像上のポールについてるバスケットが雪用。
これでも潜る時は潜りますが違いはもちろん感じます。
(大概のトレッキングポールは、雪用のバスケットは別売だと思うのでご確認ください)
また、画像のように先端のゴムキャップを外すと「石突き」と呼ばれる鋭利な先端が出てきます。
ゴムキャップを外して石突きを出した状態でトレッキングポールを使用すると、
岩や根っこ、木道などを傷付けてしまうのでアイスバーン以外はキャップをしたまま使用しています。
(どれもそうかもしれませんが私の所持しているトレッキングポールのゴムキャップではアイスバーンでは滑ってポールの役割を果たしません)
重量物を背負った登山時は特にバランスを崩しやすくなり、
また膝への負担も比例して大きくなってしまうのでトレッキングポールはその支えとしてとても重宝しています。
雪山では状況によってピッケルと使い分ける必要がありますが、
雪山に入る時は新雪期、残雪期問わず個人的にはポールと両方装備して行っています。
以前はピッケルのみの使用でしたが、
歩行補助としてはトレッキングポールの方が長い分楽に歩けます。
状況によってはピッケルとポールのダブル使用で登山道を下るのも楽だったりしました。
登山時の歩行補助にはもちろん大きな存在感を発揮してくれるトレッキングポールですが、ツエルトの支柱としても使えるので何かと便利ですね。
グリップの形、素材、収納方式、伸縮・ロック方式などが様々あって購入時には迷いますが、
今回の記事のモデル:LEKI の SPD2_ULマイクロDSS:1300351 は個人的に後悔のないトレッキングポールで愛用しています。
これは伸縮がワンタッチなレバータイプで、状況に合わせてこまめに簡単に長さを変えられるところが気に入っています。
過去に私が使っていたトレッキングポールは、
確かスクリュータイプの伸縮・ロック方式だったのでワンタッチなレバータイプよりは手間があったと思います。
(古い話しなので最近のスクリュータイプも簡単になっているのかもしれません)
おまけで、
登山道に雪と土の両方がある季節の場合、
状況によってバスケットを変えたりゴムキャップを外したりと私はするのですが、
外したそれらが雪や土でドロドロだったり、ビシャビシャだったりするので小さいビニールをそれ用に一枚持っておくと、交換したバスケットや外したキャップをそこに入れてすぐにポケットなどにしまえて楽だったりします。
ゴムキャップは小さいのでそのまま保管すると失くしやすくもあるので、ビニールに入れておくと失くしにくくなることもありました。
以上な感じで、登山時に想像以上に役に立っているトレッキングポールというモノでした。
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こちらは「小柄な女性に適した、ショートタイプのレディスモデル」なのだそうです
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