愛用しているユニフレームの山クッカーMが廃盤になったと聞いて非常に残念に思います。
サイズ感がとても良く、単独での雪溶かし鍋にちょうどよくて、
湯煎にも、熱燗にも、炊飯にも、
そして洗面器にも最適なクッカーでした。
自分の登山スタイルに理想的な活躍をしてくれていた山クッカーMでしたが
残念ながら その山クッカーMが廃盤となってしまったので代用品を探していたところで試したのが
ごはんクッカープラス
ユニフレーム
廃盤の山クッカーMとサイズや重量等を比較して代用となるかを確認してみました。
結論から言いうと、
登山等での使用に主目的を置いている個人的な使い方では
山クッカーMの代用にはならなかった
となりました。
今回、
山クッカーを長く使っていたからこそ感じるような部分が多々ありました。
そのため、
山クッカーを使われていない場合は分かりにくいところもあるかと思われますが、
一つの比較記事としてご参考いただければと思います。
目次
蓋 / 重量 に関して
水量 / 目盛り に関して
ハンドルリベット / 縁 / 収納ケース に関して
炊飯に関して
※ 参考記事
山クッカーM/ユニフレーム 画像22枚 日本製で、かつ持ち歩ける大きさの軽い鍋(クッカー) 雪溶かし鍋にも洗面器にも☆
monochicken.com 内
「【廃盤】山クッカーM」と「ごはんクッカープラス」 比較
ユニフレーム
左が 山クッカーM(大鍋・中鍋)
右が ごはんクッカープラス(ライスクッカー・アルミクッカー・フライパン)
ごはんクッカープラスは まだ記憶に新しいのでよく覚えてますが、
初めて手にしたときのそのクオリティには惚れ惚れしました。
しっかりしたハンドル、質感など「さすがのユニフレーム」の一言ではないでしょうか。
廃盤ではない「ごはんクッカープラス」の方をメインに比較していきます。
まず気になったところが、
ごはんクッカープラスの蓋が 兼用である ということ。
つまり 一枚のみ付属。
対して
山クッカーMにはそれぞれ蓋がついています(つまり 二枚)。
蓋の枚数は購入せずとも分かることでしたが、いざ同時に調理をするとなるとやはり蓋の不足を感じます。
他の手持ちのクッカーの蓋で適当に代用してますが、やはりそれぞれ蓋があった方が便利だと思いました。
余談ですが、
一番大きい鍋のライスクッカーには、同メーカーの「ちびパンリッド」がジャストフィットしました。
そして、
ご飯を炊くものだからかもしれませんが、この 蓋が重い と感じます。
約 111g 表記。
こちらは廃盤の山クッカーMの箱にあるデータ。
代用を検討してるときにまず比較した「重量」。
大鍋 約 254g
中鍋 約 161g
そして、
ごはんクッカープラスの箱にあるデータ。
ライスクッカー 約 250g
アルミクッカー 約 161g
「ほとんど同じなんだ」と思ってチョイスしたわけですが
「フタ」は別記載で 約 111g でした。
山クッカーMの重量の表記の仕方と異なるので注意点かもしれません。
(山クッカーMは 蓋込みの重量表記)
2つの鍋を自力で山へ持っていく際の重量は、
山クッカーMは 約 415g(クッカー2つ、フタ2枚込み)
ごはんクッカープラスは 約 522g(クッカー2つ、フタ1枚込み)(フライパン除く)
また、
両方の箱に記載のある「満水容量の計り方」にも差異があります。
山クッカーMの箱にある満水容量(約 1.6リットル)は蓋をした状態での容量でしたが、
ごはんクッカープラスの箱にある満水容量(約 1.8リットル)は上の画像のように、
蓋の位置を超えた、波波入れた状態での容量でした。
満水容量でクッカーを探している場合にはここも注意点となると思います。
同じ計り方(波波)では、山クッカーMは 約 2.0リットル入ります。
※ 参考記事
山クッカーM/ユニフレーム 画像22枚 日本製で、かつ持ち歩ける大きさの軽い鍋(クッカー) 雪溶かし鍋にも洗面器にも☆
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また、
山クッカーMの内側には水量目盛り(リットル)があります(大・中鍋とも)。
ごはんクッカープラスは2つの鍋とも
「米〇〇合」に対して「水はここ」という表記法になります。
炊飯時の水量はそのお米や状況に左右されると思うので、この表記がどこまで有効なものなのか気になるところではありますが、
個人的には水量(リットル)表記もあると便利だと思いました。
炊飯に慣れてない人には有効な表記法かもしれません。
※ 参考記事(この目盛での水量を計測してみました)
ごはんクッカープラスの「米(合):水」炊飯目盛りをおおよその水量(ml)に換算してみる/ユニフレーム
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ここは特に気になっていないのですが、差異があったディテールの一つとして。
山クッカーMはハンドル固定のリベットがフラット(大鍋・中鍋とも)でしたが、
ごはんクッカープラスの大きい方の鍋はリベットが出ています。
これは、
第一印象で「いいな」と思った
「ごはんクッカープラスの縁(ふち)」(右)。
シングルウォールにありがちな縁の折り返しがないというところ。
洗いやすく乾かしやすく、そして衛生的でもあると思います。
ですが、
折り返しの有無の問題か、この縁の形状の問題か定かでないのですが
クッカー10個ほどを使って 鍋から水筒に水を注ぐテストをしたところ、
少ない水の量では問題ないのですが、
ごはんクッカープラスの折り返しのない縁は、
鍋いっぱいの水を水筒などへ注ぐとき、水を垂らさずに、こぼさずにコントロールすることが比較的に難しいと感じました。
一般的なクッカーにある「縁の折り返し」は強度的な目的もあるような気がしますが
水の「切れ」をよくするためにも非常に有効なものなのかもしれません。
そして、
山クッカーMでの収納ケースは強いオレンジでしたが、
ごはんクッカープラスは濃いグレーでした。
同商品でもそのときによってカラーが異なる気配もあるのですが、
個人的には視認性の高いオレンジの方が好みでした。
テントや外での紛失や捜索率が変わってくると思います。
最後に、炊飯に関して。
山クッカーでも手間なく簡単に美味しいご飯が炊けますが、
アルミの厚さが山クッカーより ごはんクッカープラス の方があると感じるため、
ごはんクッカープラスは「炊飯の成功率」で考えるとより良いものだと思います。
例えば底が薄目のアルミクッカーや、チタンクッカーではその熱伝導の関係で(バーナーの炎の出方にもよりますが、)
炊きムラができたり焦付いたりしやすいため、一手間や一工夫が必要になることがあると思います。
ですが、
ごはんクッカープラスではその厚さからその必要性もより小さくなり、似たようなクッカーに比べてもより簡単に手間なく美味しいご飯を炊けると感じます。
厚みのあるフタもここで生きてくるものだと思います。
比較した場合の気になる点ですが、
山クッカーMでの炊飯の場合、水の切り口(要は隙間)によって適度に蒸気が逃げる結果になっていると思います。
ですが、
ごはんクッカープラスでは隙間のない密閉性の高い蓋と器の関係と思われるために蒸気がこもり、比較した場合ですが少しベチャッとしたご飯になりやすい気もします。
(扱いがまだ下手なだけかもしれません)
以上のような感じで比較したごはんクッカープラスでした。
ごはんクッカープラスもユニフレームの山シリーズとして販売されてますが、
個人的には「家庭用・車中泊用・オートキャンプ用」というカテゴリーだと感じます。
※ 2022年2月現在 メーカーサイトから「山シリーズ」カテゴリーがなくなっているようでした
あまり良い点をレビューできなかった感がありますが
あくまで個人的な使用目的での見解であることご了承ください
オートキャンプ等での炊飯にはとても長けているクッカーだと思います
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