登山用におすすめはどっち?【携帯トイレ比較】モンベル「ODトイレキット」 vs ハイマウント「サニタクリーン携帯トイレ」

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たくさんある「携帯トイレ」という商品の中から
登山で使いたい携帯トイレ」の条件を満たしてるものは 商品として 2つ しか見つけられなかったと 先の記事 でお伝えしました。

その 2つの携帯トイレというのは

登山用におすすめはどっち?【携帯トイレ比較】モンベル「ODトイレキット」 vs ハイマウント「サニタクリーン携帯トイレ」 画像

モンベルの「ODトイレキット」 (画像: 左)
と、
ハイマウントの「サニタクリーン携帯トイレ」でした (画像: 右)。

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個人的には、登山用として モンベルの「ODトイレキット」を山で使っているのですが
アウトドアストアでよく見かけることもあり ハイマウントの「サニタクリーン携帯トイレ」と その使い勝手等を比較してみました。

その結果、
結論を先に言えば 登山用携帯トイレとしておすすめなのはやはり

モンベルの「ODトイレキット」

で間違いありませんでした。

サニタクリーン携帯トイレは「山で使えるけど使いたいと思えるものではなかった」。

そのような結果もありましたが、それを抜きにしてもモンベルのODトイレキットは間違いなく使いやすい携帯トイレだとしています。

その理由等を綴っていきたいと思います。

※ サンプルでリンクを貼ってますが ↑ 価格がモンベル公式サイトとは大きく異なる場合があるためご注意ください

※ 商品の正式名称ではありませんが以下、
モンベルの携帯トイレを「モンベルのトイレ」
ハイマウントの携帯トイレを「サニタクリーン」とします

※ いずれも日本製

〜目次〜
モンベルのトイレ vs サニタクリーン 使い方・画像比較
モンベルのトイレ「ODトイレキット」 おすすめの理由
 携帯性の高さ
 便袋の厚みと 色
 外袋の厚み
 価格
サニタクリーン 気になるところ
 収納数
 セット内容
あとがき: 漏れに関して

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登山用におすすめはどっち?【携帯トイレ比較】
モンベル「ODトイレキット」 vs
ハイマウント「サニタクリーン携帯トイレ」

「登山用」の携帯トイレとして「使える個人的条件」 を押さえている
「モンベルのトイレ」と「サニタクリーン」。

まず、
その使い方を簡単に 画像比較していきたいと思います。

モンベルのトイレ vs サニタクリーン
使い方・画像比較

まずは、モンベルの「ODトイレキット」からいきます。

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モンベルのトイレの内容物は 3点

便袋 (画像:白)
吸水ポリマー (画像: 水色)
防臭袋 (画像: 濃紺)

※ モンベルのトイレは 2023年夏頃のリニューアルに伴い、白い便袋の仕様が変更(取っ手がなくなり、サイズが大きくなっています)

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使い方の 一例としては、

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和便器のように便袋をセット

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そこに用を足し 吸水ポリマーをふりかけ 用便をゲル化させる
(※ 黒いのは手袋です)

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その便袋を縛り、

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防臭袋に入れて完了

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次に
ハイマウントの「サニタクリーン携帯トイレ」。

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サニタクリーンの内容物は 2点

ECOサニタクリーン便袋 (画像: 緑)
高密閉チャック袋 (画像: 青)

使い方の 一例としては、

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便袋の上辺に「切り取り線」があるので、そこを切り取る(手で切れます)

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その切り取ったものが 結びヒモ になります

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便袋を開いて和便器のようにセット

用を足します

※ 凝固シートが接着一体化されてるため、吸水ポリマー(凝固剤)は不要

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そして
最初に切り取った結びヒモで便袋を縛り、

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高密閉チャック袋に入れて完了

ここまでで目立つ違いとしては、

「吸水ポリマー」を使う モンベルのトイレ
「吸水シート」「結びヒモ」を使う サニタクリーン

ということでした。

以下、長くなるため結論からさかのぼっていこうと思います。

モンベルのトイレ「ODトイレキット」
おすすめの理由

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個人的にこれまで
被災時の「防災トイレ」や 登山での「携帯トイレ」などを追求して、使用を重ねてきました。

その上で感じることですが、
モンベルのトイレは 登山やアウトドアでの使用に対して「非常に優れた携帯トイレ」だと
つくづく感じています。

その おすすめポイントを挙げていきます。

〜モンベルのトイレ おすすめポイント〜
携帯性の高さ
便袋の厚みと 色
外袋の厚み
価格

まずは登山向きな
「携帯性の高さ」

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(左: モンベルのトイレ 右: サニタクリーン)

単体で見てもモンベルのトイレはコンパクトサイズなのですが、
サニタクリーンと比較した場合 よりそのコンパクトさを感じます。

そして「重さ」。

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モンベルのトイレは 一回分で約 32g → 約 38g
(二回分 約 64g → 約 76g)

※ 2023年夏頃の商品リニューアルに伴い、重量が少し増えています

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サニタクリーンは 一回分で約 75g
(二回分 約 133g)

サニタクリーンは モンベルのトイレの「倍」ほどの重さになります。

細かいようですが、
携帯性を重視したい登山用の場合、コンパクトで軽量のものを選びたくなります。

次に
「便袋の厚みと 色」

まず「便袋の厚さ」から。

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便袋は両者とも「十分な厚み」があります。
細かく言えば若干、サニタクリーンの方が厚みがあります。

「便袋」というもので気になるところは、

例えば 厚みがない場合、使用時に広げるときや、使用後に縛るときに
爪や圧力などによって穴が開く場合があるなど 薄さは不安材料となりがちですが、
厚すぎても 使用後に結びづらく密閉度が落ちる場合があります。

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その点、

モンベルのトイレの便袋は 適度な厚み

の仕様で
強度も、縛りに関しても不安に感じることは少ないと思います。

サニタクリーンの便袋は気持ち厚いため、比較した場合ですが
使用後の縛りが甘くなる傾向があるかもしれません。

便袋の中の用便自体は、吸水ポリマーや吸水シートでゲル化してるので縛りの甘さはそこまで重要ではないかもしれませんが、しっかり縛れた方が心理的に安心なのは間違いありません。

そして「便袋の色」。

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便袋の色は
サニタクリーンの濃い緑色より モンベルのトイレの「白」がベストだと思っています。

理由としていくつかあるのですが 一番重要としてるところは、

白い便袋は
使用後の状態が一番分かるために処理しやすい(触りやすい)

ということになります。

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便袋に対する用便の「飛散や付着」を視認しやすいために
白い便袋の方が 使用後の取り扱いのストレスが小さくなります。

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特に、登山やアウトドアでは 煌々と明るい所で携帯トイレを使うことも少なく、また
日没後や日の出前、つまりヘッデン使用時などでも白い便袋は視認性が高いため
後処理だけでなく使用時の「こぼし防止など」にも大きく有効になってきます。

ダークカラーの便袋が携帯トイレの主流と感じますが、
実用面からすれば便袋は「白」が一番だと私は思っています。

そして
「外袋の厚み」

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モンベルのトイレでは「防臭袋」、
サニタクリーンでは「高密閉チャック袋」という名称ですが、その外袋が

より厚いのはモンベルのトイレ

になります。

色々と試してきて どちらの外袋の厚さでも 十分な強度と高い防臭性は感じてますが、
一番外側となる袋は より厚い方が安心材料になると思います。

(個人的に行ったテストより モンベルの外袋の方が漏れに関して「より強い」と感じているところも正直ありますが、しっかりとしたデータは取れてません)

最後に
「価格」

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価格は変動するので表しづらいのですが、
現在の価格で モンベルのトイレは単体で買っても「1回分 300円」はしません。
セットで買えば「1回分 200円ちょっと」で購入できます。

「山での 1回の排泄でこんなにもするのか」と思うことがあるかもしれないのですが
このクオリティの携帯トイレを 300円以下で使えるなら全然安いと私は思うところがあります。

詳細は省きますが、
同等以上の安心感を出せる携帯トイレを 300円以下で用意することは簡単ではなかったため モンベルのトイレの価格設定はありがたく思います。

サニタクリーンは価格で見ると 結構な高級トイレだと思います。

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以上のように
モンベルのトイレは、使用感や価格などを見ても申し分のない携帯トイレだと長らく思っています。

商品として「登山用」という言葉は使われていませんが、個人的には「登山用」として間違いのない携帯トイレとしています。

※ サンプルでリンクを貼ってますが ↑ 価格がモンベル公式サイトとは大きく異なる場合があるためご注意ください


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細かいことを抜きにすれば サニタクリーンも登山で使える携帯トイレだと思ってますが
サニタクリーンでどうしても「気になるところ」があるためそれを最後に記載したいと思います。

サニタクリーン 気になるところ

サニタクリーンを使ってみて気になったところをいきます。

収納数
セット内容

まずは、
「収納数」

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モンベルのトイレ(左)は、
外袋(防臭袋)に、1つの便袋を収める仕様なのですが、

サニタクリーン(右)は、
外袋(高密閉チャック袋)に、2つの便袋を収められる仕様になっています。

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言い換えると、
モンベルのトイレは「1回分を 1つの袋に収めて満了」になるのですが、
サニタクリーンは「2回分を 1つの袋に収めて満了」となるため まず 1つ目の気掛かりは、

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2回目の便袋を収めるときに、

1回目の便袋が入った外袋を開けなければならないということ

開けた時に 1回目の便袋の匂いが出るため、ここは心理的に好まない人もいるかもしれません。

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加えて、排泄「2回分」で考えるなら
サニタクリーンの「大きな 1つ」より、モンベルのトイレの「小さな 2つ」の方がパッキングに融通が利きやすく感じます。

それなら
「わざわざ 2回分を入れずに 1回分だけを収めて廃棄すれば・・・」となるのですが、
そこで関わってくるところが その「セット内容」

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アウトドア仕様のサニタクリーンは「単体」と「セット」の 2つの販売をされています。
その内容ですが、

単体の内容は、
「便袋1」「チャック袋1」
(単体には ティッシュがついてますがここでは関係ないので省きます)
そしてセットの内容は、
「便袋4」「チャック袋2」になります。

袋の仕様は同じで、各袋の枚数が異なります。

つまりセットでは

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2回分収められるチャック袋に 1回分だけを収めて廃棄した場合に
その後の使用時に

チャック袋が足りなくなる

という不都合が生じます。

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つまりセットでは、
チャック袋に必ず 2回分収めないと数が合わなくなり、
かといって単体で購入すると 一回分の価格がかなり高くなります。

分かりづらかったと思いますが、
ここは結構な ネガティブなポイントだと個人的には思いました。

あとがき: 漏れに関して

携帯トイレで一番気になるところは ここまで記載してきたことなどより「漏れ」に関してかもしれません。

それを「あとがき」にしたのは「いずれも一般的な使用では問題ない」と感じたからになります。
ここもテストしたことがいくつかあるのですが、さらに長くなるのでここでは省きたいと思います。

ただ、
1%でも疑いがあれば 山で携帯トイレを使うことに抵抗が出てしまうかもしれなく、それは良くないことだと思うので
より安心して携帯したい場合は「袋をもう一重 足す」という方法があります。

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例えば 何か食品が入っていたジッパー付きの袋等に さらに入れれば 漏れに対して より安心となると思います。
その手の袋は、まず厚めで丈夫なものなので 携帯トイレを入れずとも 登山用のゴミ袋としてもかなり役立ちます。

「サイズ的に入れられる袋を見つけやすい」という点でも
1回分のコンパクト仕様な「モンベルのトイレ」はおすすめだと思います。

※ サンプルでリンクを貼ってますが ↑ 価格がモンベル公式サイトとは大きく異なる場合があるためご注意ください


〜目次〜(上に戻ります)
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 携帯性の高さ
 便袋の厚みと 色
 外袋の厚み
 価格
サニタクリーン 気になるところ
 収納数
 セット内容
あとがき: 漏れに関して

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