携帯トイレをテント内で使える、
つまり「テント内でうんこができる」ようになればそのメリットはかなり大きいものがあります。
携帯トイレの使用で一番の支障となってくるのは天気や人の目などの「外的要因」がほとんどなので、携帯トイレをテント内で使えばそれらの外的要因を気にすることなく排泄ができるようになります。
そのためこんな素晴らしいスキルを身に付けない手はないといつも思います。
山でいつも携帯トイレを使ってテント内でうんこをしていることからそのポイントなどを残したいと思います。
このスキルが身に付けば登山や車中泊ではもちろん防災の観点からも役に立つと思います。
〜目次〜
失敗しないためのポイント 3つ
気をつけたいのはうんこより〇〇
Tips
→ 別のビニール袋を敷く
→ “Pee Bottle” を使う大きなメリット
あとがき: tent内うんこのすゝめ
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携帯トイレ【テント内で使えるスキル】を身に付ける〜失敗しないためのポイントと注意点〜tent内うんこのすゝめ / 登山 / 防災
仕様として
使っている携帯トイレは
モンベルの「ODトイレキット」
排便袋、防臭袋、凝固剤の 1セット。
その使い方等は別記事を参照ください。
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テントは
同様にモンベルの「ステラリッジテント 2型」になります。
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携帯トイレ【テント内で使えるスキル】を身に付ける
失敗しないためのポイント 3つ
携帯トイレをテント内で使う場合の 失敗しないためのポイントを 3つ記載します。
※ 分かりやすい画像を使う都合上、複数の山行の画像を使います
まず
【失敗しないためのポイント1】
自分に必要なトイレセットを目の前に全て並べる、使えるようにしておく
小さい登山テント内だとしても排泄体勢に入ってから必要なものを探したり手を伸ばしたりするのは難しい場合があり、排泄以外の行為が入ってくると失敗する可能性が大きく上がります。
そのため一番最初に
必要なトイレグッズを必ず全て目の前に並べて、そして「使える状態」にしておくことが重要となります。
使える状態というのは
袋などにまとまってる場合そこから出して並べておく、携帯ウォシュレットに水を入れておくなど。
(山での自分のトイレグッズを確立しておく必要があります)
ちなみに私の場合は
・携帯トイレの凝固剤、防臭袋
・トイレットペーパー
・携帯ウォシュレット ※ Tipsで後述してます
・Pee Bottle(汚水ボトル) ※ Tipsで後述してます
を並べてから排便袋をセットします。
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【失敗しないためのポイント2】
下半身の衣類は全て脱ぐ、または片足だけは全て脱ぐ
特に厚着してる場合はそれを脱がずに膝に下げて排泄しようとすると身動きが制限されることになる上、一番の問題となるのがしゃがんだ自分の下半身と携帯トイレの位置関係が正確に把握できなくなるということがあります。
それによって排泄のコントロールがかなり難しくなるため下半身の衣類は全て脱ぐか、または片足だけ全て脱いでしっかりとその位置関係を把握する必要があります。
【失敗しないためのポイント3】
ヘッドランプを装着して股ぐらや携帯トイレをよく見えるようにする
テント内での携帯トイレ使用で失敗しないための重要となってくる要素に「明るさ」があります。
【ポイント2】と通ずる内容ですが経験上この「明るさ」が足りなく手間取ったことがあるので 1つのポイントとして記載します。
失敗しないようにするには排泄前から排泄後を通して よく見えること が大前提にあるためヘッドランプの使用は必須としておくと間違いありません。
特に暗い時間帯や、上からの照明だけでは見えない場面が出てくるのでどんな方向でも視線先が明るく見えるヘッドランプの使用は重要になります。
携帯トイレ【テント内で使えるスキル】を身に付ける
気を付けたいのはうんこより〇〇
しゃがんで携帯トイレに大小便をする場合 気を付けたいのはうんこより
おしっこ
失敗する可能性が高いのは うんこより圧倒的に おしっこ になります。
そこに関わってくることが「便器強度」と「排泄体勢」の違い。
日常の設置された硬い陶器でできたトイレと ビニール袋でできた携帯トイレではその「便器強度」が大きく異なります。
そして普段 洋式トイレの使用が主なものであれば和式スタイルとの「排泄体勢」の違いもあり、それらの点を意識していないと失敗する可能性が大きく上がります。
陶器でできた便器で用を足す、洋式トイレで用を足すことが日常の場合 自分のおしっこの勢いや出方を強く意識することはあまりないと思います。
そのため携帯トイレでも日常のようにおしっこをしてしまうと
「おしっこの勢いが想像以上にあってビニール袋で作った便器を壊す」
「出方に注意していなかったために越えてこぼす」
ということが起こることになります。
また
「おしっこより うんちをこぼしたくない」という心理が働きやすいために携帯トイレの排便袋を後方に設置しがちになることも失敗の要因になるのでおしっこは特に注意したいポイントになります。
以上のような感じで
携帯トイレのテント内使用、つまり tent内うんこはその現場を知れば難しいことは特にありません。
ただこれらのポイントは山で実際に狭いテントの中で幾度とやってみないことには分からなかったことでした。
結局、携帯トイレを外で使う場合と同じ要点になるのですが、テント内で携帯トイレを失敗した場合はその処理が面倒なことになるのであえてまとめてみました。
最初は慎重になりますが 2、3回でもすればテント内で安心して用を足すことができます。
この記事が「自分もできそうだ」と 実際にこれからやってみようと思うきっかけにつながれば何よりと思います。
そして「排泄物の残置」が山から 1つでも無くなれば嬉しい限りです。
Tips
tent内うんこをする場合の役立つかもしれないこと。
→ 別のビニール袋を敷く
→ “Pee Bottle” を使う大きなメリット
携帯トイレを使うときテント内に設置した ビニール 1枚の排便袋に用を足すことが気になる人もいると思います。
その場合、大きめのビニール袋を 1枚敷いて その上に設置した排便袋に排泄することでその安心感に大きな差が出ます。
大きなビニール袋は「濡らしたくない場所や物を守る時」「濡れたものを携帯する時」など山では特に重宝するので個人的には複数枚持ち歩いています。
ちなみに私はいつもテントマット(スリーピングパッド)の上に直接 排便袋を設置して用を足してますが漏れたことは一度もありません。
→ “Pee Bottle” を使う大きなメリット
先に 携帯トイレで失敗しやすいのは「圧倒的におしっこ」ということを述べましたがそこを解消できる便利なものが
Pee Bottle(ピーボトル)
“Pee Bottle” というのは勝手にそう呼んでいるナルゲンボトルのことで不要な液体を手元で集められる「汚水ボトル」とも言えるとても重宝してるボトルになります。
“Pee(おしっこ)” を入れるボトルとして持ち歩き出したのですがそれ以外にも
うがいした水、雪を溶かしてる時に浮かぶゴミなどもテント内、つまりその場で入れられてかなり便利な存在となっています。
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その Pee Bottle を使っておしっこは別で取れば携帯トイレでのおしっこによる失敗は無くなります。
一番のリスクがなくなるということは非常に大きいことなのですが Pee Bottle によるメリットは他にもあります。それは使用後の携帯トイレの
ボリュームが減り、重さも減る
私が山に入るときはテントで数泊して 1日に1回必ず携帯トイレにうんこをしてるために複数の使用後の携帯トイレを持ち歩くことになります。
そこで大きく関わってくることに「ボリュームと重さ」があるのでそこをカットできるというのもとても大きなメリットになってます。
ちなみに
Pee Bottle に取ったおしっこは道中 支障のなさそうなところがあればそこに流してます、なければ持ち帰ってます。
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またテント内だろうと携帯ウォシュレットを必ず使う私としては、例えば
満水で 10洗浄できるところを 3洗浄程度にして使用後の携帯トイレのボリュームと重さを小さくしています。
その回数でもお尻はかなりサッパリする上に 使用ペーパーの削減にもなってると思うので携帯ウォシュレットは必須としています。
ちなみに排便袋でお尻をカバーしてれば洗浄時の飛散も問題ありません。
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あとがき: tent内うんこのすゝめ
登山でのトイレや防災トイレのことなどを考えるときに思うことは
「『自分の排泄物に抵抗がある』というのは登山やアウトドアだけでなく生きていく上でデメリットにしかならない」ということをよく思います。
携帯トイレを使うこと自体に抵抗がある人が少なからずいると思います、そしてそれをさらにテント内で使うというのはハードルがとても高いことかもしれませんがこれができるようになった場合 登山がとても快適になることは想像に難くないと思います。
私はオフシーズンの山に入ることが多く トイレが閉鎖されていることがほとんどなため携帯トイレを使うことが必須となるのですが、今では使える冬期トイレがある場合でも tent内うんこを好んでしています。
「山の し尿問題 について考えるところがある」
「山に使えるトイレがあるからといって当たり前のように使っていいのか分からない」などといったこともあるのですが 正直に言って
落ち着いて楽に気持ち良く排泄ができる
という理由が一番でテント内で用を足してます。
同じようなことばかり言いますが tent内で用を足すことができれば
登山靴を履く、スパッツを着ける、カッパを着る、防寒するなどの必要がありません。
さらに
強風にさらされる、獣や人目が気になるといったこともなくなり、共有トイレの汚れや匂いを気にすることもないため tent内うんこはやめられません。
是非このスキルを身に付けてください。
スプレー塗料で中を塗って中身が見えないようにして Pee Bottle として使ってます
個人的に登山必須アイテムです
〜目次〜
失敗しないためのポイント 3つ
気をつけたいのはうんこより〇〇
Tips
→ 別のビニール袋を敷く
→ “Pee Bottle” を使う大きなメリット
あとがき: tent内うんこのすゝめ
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