登山する時、テントを担いで山へ入る時にいつも悩んでいた山メシ。
その中でも今回は山での朝食、山の朝飯について。
山を始めて10年以上経ってやっと確立された山の朝飯が
山茶漬け(お茶漬け)
でした。
「山で食べるお茶漬け」から山茶漬けと呼んでいます。
朝の山茶漬け(お茶漬け)の利点と思っているところはまず第一に、
「温まる」
というところ。
そして、次に大きいのが「左右されない」そして「すぐ行ける」というところがポイントだと思っています。
レシピなどは必要がなく、手間のない簡単なひと工夫でその満足度を素晴らしく上げることができるので、お茶漬けは登山での最適な朝飯と私の中ではなっています。
よく分からない部分もあると思うので解いていきます。
雪山に行かずとも、高所に限らずとも大体の登山テント泊は寒いものだと思います。
そこで欲しいのはやはり「暖」。
バーナーの火に当たって温まる・着込んで温まる・体を動かして体温を上げるなどという方法もありますが、一番しっかりと体が温まると思うことは
腹に温かいものを入れること
そこで朝の山茶漬け(お茶漬け)はとても有効になっています。
「表面からではなく、体の芯から温める」
日常生活からでもよく分かるように、
あまりhotでないものを朝食に食べたときと、温かいお茶漬けを腹に入れたときではその体の温まり方はまるで異なることと思います。
そのため、寒い山で取り入れない手はありませんでした。
温かいものを腹に入れて、温められた血流が手足をじんわりと巡っていく感覚はたまりません。
2019年12月も後半の、一人北アの山中でそんなことを思っていました。
( 山茶漬け(お茶漬け)が私の KING of 山朝飯となった山行でした )
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話しはそれましたが、ここの「温まる」という山朝飯は基本かもしれないので、
次に「左右されない」ということについて。
温かいだけなら山茶漬けじゃなくても朝スープ、朝ラーメン等でも可能だとは思います。
「せっかく山に来た」
「好きなものを食べよう」
「今日はいっぱい歩いたから、たくさん食べて明日もがんばろう」など、
気分が上がったりすることもあって、夕食にたくさん飲んだり食べたりしてしまうことがあるかもしれません。
そして、山だけに早く寝る。
食べてから寝るまでに時間をかけて腹を落ち着かせることが理想ですが、つい早く寝てしまうこともあるかと思います。
そんな山の翌朝には、
やっぱり山茶漬け。
前日の行動食の内容や食べ方、そして夕食の内容や食べ方、また飲み物などの関係で翌朝に胃が疲れている場合などがあるかと思います。
登山では、日常と違う食生活になりがちだと思うので翌朝に食欲がわかないこともあるかもしれません。
そんなときでも少しは何かお腹に入れて、しっかりと山歩きをしたいもの。
そこで山茶漬け。
どんな腹でも食べやすい!
こってりしたものが食べたくなかったり、スープでは物足りないこともあるので、
山朝飯には山茶漬けがそんな胃腸への負担も少なく、しっかり食べれて温まれる。
つまり、
その状況に「左右されなく、または左右されにくく食べられる」という点で私のお気に入りの山朝飯になっています。
最後に「さっと行ける」ということ。
特に、前夜が悪天候で翌朝快晴などになったときは「今すぐ山頂に向かいたい!」「今すぐ出発したい!」とワクワクが止まらないことがあるかと思います。
そんな山朝もやっぱり山茶漬け。
アルファ米を使って、そのパッケージで作れば食後の片付けもほとんどなく「さっと行ける」という大きなメリットも朝の山茶漬けにはあります。
クッカーをきれいにしたり、片付けたりをする手間が最小限で済みます。
もちろん、クッカーで食べても山茶漬けの汚れなど簡単に扱えます。
山中では、特に山の朝にはこれは実際にかなり楽で嬉しいことですね。
そしてそんな
朝の山茶漬け/お茶漬けに絶対に!入れたいもの
それは、
乾燥わかめ、乾燥ひじき、乾燥昆布などや
干し野菜たち。
これらを入れるだけで、このちょっとしたことだけで朝の山茶漬けが素晴らしいゴチソウになります♪
食感が豊かになって、食物繊維やビタミン・ミネラルなどの栄養素も豊かに。
ご飯にお茶漬けの素をかけるだけでは足りないものを簡単に補ってくれます。
長期縦走や難しい山に挑むときなどは特に精神力も重要だと思っているので、楽しめる食事は個人的には必須。
軽量化にこだわって、フリーズドライやレトルトばかりを選んでいたこともあるのですがそこで足りなかったものNo.1は絶対的に「食感」。
そこを簡単に補えて、かつ軽量のものはやはり「乾燥させた食材」。
好きな野菜、余った野菜などをレンジや天日で干して持っていくと何かと満たされます。
干し生姜なども温まるし、香りも加わりおすすめです♪
寒い山の朝。
温まって、左右されずに食べれて、さっと行ける山茶漬け。
私の中で最高の山朝飯です♪
おまけ 1
パッケージで食べるコツ
一般的なアルファ米の全量をそのパッケージでお茶漬けにして食べるコツですが、
アルファ米を戻すときに注水線を無視してお湯を入れ過ぎるとパッケージの蓋を閉じれなくなるので注意です。
当初は「どうせお茶漬けにするのだから」と適当にお湯をたっぷり注いでたのですがそれはNGでした。
お湯を入れすぎた場合、山に捨てることはできないので何かと不都合が生じます。
そのため、最初は適量のお湯を入れてご飯やお粥を完成させて、その後にさらにお湯を注いでお茶漬けにして食べる方法が間違いありません。
おまけ 2
小分け
一般的なアルファ米の1パックの量が多いと感じることもあるかと思います。
そのような時のために、1パックを半量ずつ分けて持って行くこともしています。
半分のアルファ米の量でも、干し野菜や干しものを足せば食感も合わさりそれなりの満足度に達します。
小分けも悪くありません。
同じパッケージを2回使えば、片付けはまたありません。
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長年、山朝飯を考え続けてきて色々やってきたと思うのですが本当にようやく!この my 山朝飯の1パターンを見つけられたと思っています。
私は単独で、人がいないときに山に入ることがほとんどで、山雑誌、山テレビ、人の山のブログなども触れることがまずないため今時の山事情などが分かりません。
そのため山で人が何をどうやって食べているかなども知らず一人で模索し続けていました。
「今更茶漬けか」と思う方もいるかもしれないのですが、私の中ではここまで来れたこと、とても嬉しく思っています☆
調べてみると、「まとめ買い」がお得だったことに気付いたので今度からそうします
※アルファ米を自宅で作ったりしましたが、手間がかかるので結局は既製品を買っています
チタン製のロングスプーンですね
(当記事、使用スプーン)
※登山やキャンプ/アウトドアで使いたい柄の長いロングスプーン 画像18枚 VARGO(バーゴ)/チタニウムロングハンドルスプーン
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