登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための方法まとめ

この記事は約 6分で読めます

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

登山中などで寝袋で寝ている時に

温かい寝袋を使っているはずなのに

なぜか寒い
なぜか部分的に温まらない

と思うときってありませんでしょうか。

極寒地用の寝袋を冬山でいつも使用しているので温度的には何も問題がないはずなのですが
なぜか寒い、なぜか部分的に温まらないと思うことが私はしばしばあります。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

これまで別記事で取り上げてきたように
寝る時の厚着は逆効果」なことがあったり
機能が落ちている寝袋なら中に何か入れると温かい」などのことはあるのですが、

厚着せずに寝袋に入っている、寝袋の機能はまだ落ちていない、機能は十分にも関わらず、
つまり
「なぜか」「何かおかしい」というところにフォーカスして改善を試みてみました。

ここから寝袋での暖の取り方がまた一つ向上しています。

直近の体験をもとにイラストを交えて進めます。
もしかしたら
寝袋でなぜか寒い、なぜか部分的に温まらないときの何かのヒントになるかもしれません。

目次
1話目 約2700m テントでの体験から
2話目 約1800m 冬季小屋での体験から
「寝袋で暖をとるための方法」まとめ




登山での寝袋で
【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し

1話目
〜12月中旬 標高約2700地点 テント〜

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

12月中旬、標高約2700mでの新雪の中のテン泊の寝袋時に感じたことがあります。

それは「下半身だけがなぜか寒い、なぜか温まらない」というものでした。

就寝時着衣:
下半身 薄いアンダータイツ2枚
上半身 薄いアンダーウェア2枚、薄手のフリース1枚

寝袋:
極寒地用ダウン寝袋(快適睡眠温度域 マイナス23度)

床:
銀マットの上に、テントマットを敷く

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

夕方
外気 マイナス10度ほどでしたが、テント内は当然もっと高かったと思います。
寝るまではダウン上下を着て 厚着で過ごしてました。

寝ようと思い薄着になり 寝袋に入ると下半身だけがなぜか寒くありました
上半身は暖かさを維持できましたが横になった途端、ももから下だけが急速に冷え、
異常に温まりませんでした。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

この日は登山2日目で標高を上げるにつれて斜度も上がり、深いラッセルをする場面もありました。

そのため筋肉疲労の関係かと思うこともあったのですが
ストレッチ等 はこの時も徹底しているので血流の悪さなどによる可能性も低いかと思いました。

そんな中
実際の原因はこちらだと思いました。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

強風を避けるため雪を掘って穴を作り、そこにテントを張って寝ていたわけですが
雪の底面をフラットにしたつもりが、横になった時に
下半身部だけ僅かに浮いていた実感がありました。

とりわけ かかとや 膝にかかる負担でそれが分かりました。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

矢印の部分がフラットではなかったと思われます(僅かに)。

要はお尻と かかとは接地しているのですが「もも、膝、ふくらはぎ辺り」は接地が弱かった。

これが妙に下半身が寒かった、温まらなかった原因だと思いました。

寝袋内で あぐらをかけば温かい、膝を抱えれば温かい。
でも足を伸ばすとすぐ冷える。

全く温まらない。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

このときの学びとしては、
雪上のテントなら特にしっかりとフラット作りを意識しようと思いました。
大体ではなくしっかりと、です。

僅かな隙間でしたが、妙な寒さの原因はそれが関係していると思いました。


2話目
〜12月中旬 標高約1800m地点 冬季小屋〜

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

冬季小屋、避難小屋で寝ている時
上記と同じ服装、つまり薄手のものだけで寝ていました。

ダウンパンツ、ダウンジャケットは脱いで寝ています。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

床に銀マットを敷いて、その上にテントマットを敷いて寝袋で寝ていました。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

夜中
半身が寒くて目が覚めたときは、テントマットから体が外れてました。

その時気温はマイナス2、3度程度だと思います。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

気付いてテントマット上に戻ったらすぐに暖は取れたのですが
寝袋の両サイドから冷気が伝わってくるようで
その両サイドを丸め込むように収めたら より暖を取れた感覚でした。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

このような最終形態だったと思います。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

同日、その後
肩が冷えて温かさが戻らない時間がありました。

肩周りの寝袋をしっかり寄せても暖が戻りませんでした。
もちろん寝袋のフードもかぶっています。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

そこで有効だったことが「枕を抜いたこと」でした。

1話目の「雪上の隙間」で暖が取れなかったことを思い出して、枕を抜いて首下の空間を無くすことを考えました。

結果はそれですぐに暖が取れた形となりました。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

枕がないと横を向いて寝づらいので山中でも高めにして必ず使用しているのですが
肩周りなどが「なぜか寒い」「なぜか温まらない」時に「枕を抜く」のも有効性を感じます。

「寝袋で暖をとるための方法」まとめ

それまでの体験、上記体験、そしてその後の山中・日常・車中泊での寝袋使用を加え
「寝袋で暖をとるための方法」をまとめます。

1、薄着で寝ること
→ これは 別記事 にありますが言い方を変えると、「自分の体温を寝袋に注ぐこと」。着ているものに体温を注ぐのではなく「寝袋」に体温を注ぐことがベターだということはこれまでの経験から間違いないとしています。ここは基本でした。

2、エアーポケットを作らない
→ 言い方を変えると、「体と寝袋に隙間(エアーポケット)がないようにする」「体と寝袋はムラなく密着しているのが理想」。体と寝袋の間にエアーポケットがある、触れ合いが弱いところほど寝袋の恩恵を受けられないということを当記事で記したかったのですが うまく表現できなかったと思います。一言で言うと「エアーポケットを作らない」。その後の体験からもここも間違いないと捉えています。
→ 理想のイメージは例えば、大きなビニール袋に入って空気を抜いて体に隙間なく くっついた状態が理想というイメージです。

薄着で寝ることは簡単にできますが、
自分の体に完全にフィットする寝袋などはまずないでしょうから、サイズが合わず隙間がある部分は丸め込んだりして体に密着させることがポイントだとしています。

寝袋を 二重にして体への密着度を上げる方法も悪くなかったです。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

能力的に寒さに強い寝袋を ただ使っていても
終始温かく眠れるものではないとつくづく感じます。

できるだけ長い時間を温かく眠れるように今後も色々考えていきたいと思います。

登山での寝袋で【なぜか寒い】【なぜか部分的に温まらない】時の話し、から「暖」をとるための学び 画像

太陽は本当に暖かいです。

冬の朝にはたまりません。

365日これで寝ています
愛用品です

※ 関連記事
寝袋、何着て寝るのが暖かいのか ポイントは〇〇だと思いました 標高約1800m 11月末 南ア テスト

モンベルのダウンブランケット 寝袋で寝ているとき肩が寒い/肩が冷えるのを防ぐおすすめの暖たか軽量ダウンブランケット
monochicken.com

error: