携帯トイレの使用に関してたくさんのハードル、つまり多くの不安要素があると思います。
それを可能な限り無くしていくことが携帯トイレを使えるようになるための近道だと考えます。
私は登山をする人間で 特にシーズンオフの山、雪山で寝泊まりするため携帯トイレをよく使用します。
悪天などの状況によっては、狭い登山テント内でも携帯トイレを使ってうんコができるスキル(技術)があります。
携帯トイレを使えるようになると個室トイレの有無を気にせずに行動ができるので非常に便利です。
それは登山だけに限らず大袈裟でなく「生きる」上での大きなアドバンテージ(advantage: 有利さ・利点・強み)になると個人的には思います。
そんな便利な携帯トイレというものを使えるようになりたい人におすすめしているのが
部屋うんコ
これは「携帯トイレを使ってただ部屋でうんコする」というトレーニングなのですが、
日常とは かけ離れたその行為によって得られることはかなりあるのが現実です。
携帯トイレを使えるようになりたい人を応援します。
〜目次〜
大きな 4つのポイント
ポイント1: 自分のうんコおしっコに対する「慣れ」
ポイント2: 自分が選んだ携帯トイレに対しての「信頼」
ポイント3: こぼさないという「自信」
自宅/部屋でうんコする意味
ポイント4:「具体的に考える」ことで安心材料を増やす
登山トイレ/防災トイレ関連記事 8選
【携帯トイレトレーニング】部屋うんコのすゝめ〜携帯トイレを使えるようになりたい人に必要な大きな 4つのポイント〜//登山・防災トイレ
繰り返しになりますが、携帯トイレを使えるようになるためには
考えられる不安要素を一つでもなくして
一つでも多くの安心材料を増やすこと
そのために「意識して」「使って」「考える」を部屋うんコで繰り返します。
私が部屋うんコで得た 「慣れ」「信頼」「自信」そして 「具体的に考える」という 4つのポイントがあります。
それは携帯トイレを使えるようになりたい人に必要な大きな要素だと考えているので参考にしてみてください。
ポイント1: 自分のうんコおしっコに対する「慣れ」
携帯トイレで部屋うんコをしていれば当然 携帯トイレの使用に慣れていきます。
ここで「慣れること」にはたくさんのことがあるのですが特筆したい「慣れ」として 2つ。
まず
「自分が選んだ携帯トイレの使い方(手順)がよく分かっていない」という不安があるかもしれません。
それは説明書を読めば分かることなのですが 実際に使ったことがなく、頭で理解してるだけの場合ではその不安の根本は解消されていないはずです。
それを解消するためには
部屋うんコで実際に使う、実際に使い続けることによってその使い方(手順)に完全に慣れておく。
それが携帯トイレを使えるようになるための第一歩となると思います。
そして最も重要だとしている(必要な)「慣れ」が
自分のうんコおしっコに対する慣れ
洋式トイレが主流な現代においてその構造上 自分のうんコおしっコと対面することが少なくあります。
日常 何もなかったように水流に消えていくうんコやおしっコを あえて携帯トイレなどのビニール袋に捕らえて「自力で処理する」ということに大きな抵抗や複雑な感情のようなものを抱くのは当然のことと思います。
ですがこれが携帯トイレの使用を敬遠させる大きな要因の一つとなり得るため、 自分のうんコおしっコに接して「慣れる」必要があります。
特に最初は自分のうんコおしっコの姿形、色、量、におい等にインパクトを感じますが 部屋うんコを継続してるうちに当然慣れていくためこの不安要素も無くすことが可能です。
ポイント2: 自分が選んだ携帯トイレに対しての「信頼」
世の中には多くの携帯トイレという商品がありますが、
その選んだトイレに不安要素はないでしょうか。
仮に いくら評判が良い携帯トイレを選んだとしても それを実際に使ってみなければ不安要素となって携帯トイレの使用を遠ざける要因になり得ます。
「この袋は破れない」「中身は漏れない」「匂いはしっかり封じ込めてくれる」など 完全に身を委ねられるような信頼のある携帯トイレを見つけられた場合、それは大きな安心となります。
その安心があってその携帯トイレを本当に使えるようになるため
使い勝手やその機能(液漏れ、匂い漏れ、耐久性)などを確かめる意味合いでの部屋うんコはここでも有効になります。
現実として、携帯トイレという商品の評価の大半は「実際に使っていない」意見によるものだということは頭に入れておきたいところです。
余計なことを言いますが、
防災トイレ等でよく聞く「◯◯士監修」などといったフレーズは、その製品の使い勝手や機能の良さを保証するものでは全くないと個人的には思っています。
ポイント3: こぼさないという「自信」
冒頭に記載した「スキル(技術)」と通ずるのですが、どんな携帯トイレを使おうとも こぼしてしまうと後処理が楽ではありません。
「こぼしてしまうかもしれない」という不安 が大きければ大きいほど 携帯トイレの使用を遠ざける要因となり得るためトレーニングが必要になります。
そのポイントとしては「意識すること」。
・しゃがんでうんコをするときに何処にうんコが落ちるのか
・自分のうんコは飛散しやすいのか、それとも大人しく落ちていくのか
・おしっコはどこに飛んでいくのか(角度)、その勢いはどれくらいか
・うんコとおしっコを同時にしても受けられる便器(袋の形)か
などを意識することで こぼさない自信は身に付いてきます。
しゃがんで携帯トイレにうんコおしっコをするときに 特に こぼしに注意しなければならないのは「うんコより おしっコ」だということも分かると思います。
おしっコは陶器の便器でしている時には感じにくい強い勢いがあるため、ビニール袋で形成した便器を容易に崩します。
また「おしっコよりうんコをこぼしたくない」という心理が働きやすいためにおしっコ側の意識が低くなることも こぼしやすくなる原因になるため注意しておくことをおすすめします。
このこぼさないという自信が身に付けば 登山テント内ではもちろん、車中などでも安心してうんコおしっコができるようになるため非常に大きな強みとなります。
自宅/部屋でうんコする意味
根本的に一番身近で すぐにトレーニングできる場所として自宅は最適としています。
携帯トイレに慣れてないうちは特に 落ち着いて向き合う意味がある ため安心してできる自宅が望ましく、かつ防災目的の場合は状況を想定しやすいということもあります(本番に似た状況で携帯トイレを使うことができる)。
初めて携帯トイレを使う時は風呂場でも良いと思います。失敗したとしても処理がしやすいからになります。私も昔そこから始めました。
ですが以降は部屋でうんコをすることをおすすめしたい理由として
高い意識と集中力を持てることが有利に働く
ということがあります。
ポイント2の「その携帯トイレに対する信頼」や、特にポイント3の「こぼさない自信」という面においては部屋でするその意味合いが強く出てきます。
例えば 携帯トイレは基本的にビニール袋にうんコおしっコをするわけですが、
「風呂場の床にある袋にうんコおしっコをする」のと「部屋の床にある袋にうんコおしっコをする」のとではその緊張感に差が出ます。
比べた場合 後者の「部屋の床にある袋にうんコおしっコをする」となると、部屋で使っても安心な 本当に信頼の置ける携帯トイレを使いたいという高い意識を持つと思います。
(画像の黒いのは手袋)
部屋で使っても大丈夫だろうか
そういった緊張感と意識が携帯トイレの質を見極める目を養います。
(分かりにくくてすみません)
そして「部屋でする」「絶対にこぼせない」という高い集中力は スキル(技術)の向上と習得の速さ に繋がります。
部屋でもこぼさないスキルが身に付けば、結果「どんなところでも携帯トイレを使える(こぼさない)」というこの上ない自信が手に入ることになります。
また、
携帯トイレは洋式トイレ便器を活用できるタイプがほとんどですが、洋式に依存しているといざ洋式便器がない・使えない状況に対応しづらくなることもあるため、何もないところ、つまり「部屋」でする意味はここでもあります。
ポイント4:「具体的に考える」ことで安心材料を増やす
部屋うんコのもう一つの理由ともなるのですが
部屋で携帯トイレを使うことによって 仮に誰もいない、誰も見ていないとしても「周囲を意識する」ことになると思います。
そして「する場所を選ぶ」という選択肢が加わります。
それはスペースが限られた「個室トイレ」「風呂場」などとは異なる ある程度の広さのある空間でうんコおしっコをするから になります。
登山においても非常時などにおいても 必ずしもコンパクトに囲まれた空間で携帯トイレが使えるとは限りません。
そういった状況でも対応できるように周囲を意識して、そこから する場所や隠れ方などを 「具体的に考える」ことにつながっていきます。
・完全に隠れられない場合は せめて何処を隠せば落ち着けるのか
・それは正面なのか背後なのか、下半身だけでいいのか顔も隠したいのか
・それには何か必要か
また
実際に携帯トイレにうんコおしっコをすることによって「処分の仕方」を具体的に考え始めます。
私の居住地では可燃ゴミとしてと捨てられることを確認してますが、自分が住んでいる自治体に問い合わせることが間違いありません。
処分の仕方に確証を持っていることも 使えるようになるための一つの大きな安心材料になると思います。
このように部屋うんコで実際に携帯トイレを使うことで色々な状況が見えてきやすく、具体的に考えられることがたくさん出てきます。
主に登山で使いたい目的であれば
・この携帯トイレは山での持ち歩きに適してるのか、大きすぎないか
・ペーパーはどこに置くか
・うんコとおしっコとペーパーなど全てを入れたらどれほどのボリュームと重さになるのか
・持って帰るためにはバックパックのどこに入れるのか、外付けならどうするか
・より安心して持ち歩くためにはどうすればいいか
・悪天時にはどうすればいいのか
また主に防災目的なら
・使用後 廃棄できるまで何処にどのように保管するか
・こんな大きさは必要か
・防臭力は持続するのか
・うんコとおしっコは別にするか
・洋式トイレを活用できない場合はどうするか、簡易洋式便座を用意するのか
共通して
・自分のトイレセットに必要なものは何か
など使いたいシーンによっても考える内容に多少の違いがあるので そのようなことも具体的に考えながら安心材料を増やしていくと携帯トイレが益々使えるようになります。
携帯トイレを使えるように、使いこなせるように部屋うんコでのトレーニングをし続けてほしいと思います。
携帯トイレを使えるという強み、是非身に付けてください。
便利です。
登山トイレ/防災トイレ関連記事 8選
登山トイレや防災トイレに関する記事をこれまでいくつかあげてきました。
何かの参考になればと思います。
【登山トイレに関すること】
●登山で使いたい携帯トイレに必要な機能にフォーカスしています
【登山で使いたい携帯トイレ】どのようなものを選べば良い?選ぶ時のポイントは???
●唯一無二の登山向け携帯トイレとしています
携帯トイレ/登山 モンベル O.D.トイレキットの使い方 画像12枚 山で安心して使えて携帯にも便利でおすすめ
→ 新しくなったODトイレキット記事、他メーカートイレとの比較記事 もあります
●トイレセットに役立ちそうなものを集めてみました
登山中のトイレセットに/女性も男性も安心して山でトイレをするために必要なモノ使えるモノ使えそうなモノ
●アメリカ自転車旅でも大活躍の愛用の携帯ウォシュレットです
登山や海外旅行でもウォシュレットが欲しい!アウトドアで持つべきおすすめの携帯ウォシュレット/ハンディウォッシュスーパー
→ 携帯ウォシュレットの比較、温水洗浄にしたい時の注意点 などもあります
●使用済み携帯トイレを山中持ち歩くのに便利です
何かと便利だった登山での【ガベッジバッグ】 ゴミを入れるだけではなかった私の使い方と4リットル容量のイメージ/モンベル
【防災トイレに関すること】
●防災トイレに関する考えやコストカットの方法、備蓄数などの連載(全5回)です
【防災・非常用トイレ】本当にそれで大丈夫なのか?安心を得るために私がバラで揃えたトイレセットと各ポイント 目次/連載
●連載番外編です
イラストによるバケツでのトイレの流し方 【防災・非常用トイレ】連載:番外編
●簡易洋式トイレを用意したい場合ご参考ください
【ODトイレシート】に感じる大きなポイント 3つ / モンベル / アウトドア・防災非常用簡易洋式トイレ
〜目次(上に戻ります)〜
大きな 4つのポイント
ポイント1: 自分のうんコおしっコに対する「慣れ」
ポイント2: 自分が選んだ携帯トイレに対しての「信頼」
ポイント3: こぼさないという「自信」
自宅/部屋でうんコする意味
ポイント4:「具体的に考える」ことで安心材料を増やす
登山トイレ/防災トイレ関連記事 8選